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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 78

『あ、そうだったんですね。あんな恥ずかしい姿を見られてたなんて』
『いえいえ、とても可愛かったですよ。あの子達に見初められちゃいましたね。もう戻れないんだ、可哀想だけど羨ましい』
目を細くして女性は笑った。
『あの、何とお呼びすれば…』
『あ、ごめんなさい。紀子と申します。このポルノ館の今のオーナーの妻なの』
こんな美しい女性が、そんな卑猥な施設のオーナーの奥様…不条理さすら感じる。
『男達は後から来るから、先に入ってましょう。舞さんも参加するでしょ?』
当たり前のようにさらりと言われ、思わず恥ずかしくなった。
『あ、いえ…その…』
『大丈夫、私も痴漢されるために来てるから』
紀子さんも…。
『うちの旦那、私を寝取らせたくて時々こういうイベントをするの、変態よね。まぁ、付き合う私もそうだけど』
紀子さんの視線の先には、ポルノ館の横にある脇道があった。どうやらその細い路地裏から入っていくようだ。
『ここ、非常時の出入口として旦那が先代から譲り受けた時に裏口を作ったの』
そうですか…何だか怖じ気づいた私は紀子さんが差し伸べてくれた手を取る勇気がなくなってしまった。
『初めてだから仕方がないよ、怖くなるのも。でもね…』
『え…あっ…紀子さん…んっ』
手を握られると引き寄せられ、カットソーの上から優しく胸を撫でられた。
『せっかく厭らしくなろうとしてブラを外して来たんでしょ?頑張って冒険しましょうよ』
優しく撫でられて尖ってきた乳首を、優しくつままれた。
『はっ…あぁ…入るから…やめて…おねがい…んっもう…エスカレートしないで…あっ』
いくら人通りがないとは言え、路上でセクハラをされるのは恥ずかしい。私は観念して裏から中へと入って行った。
奥へ入ると非常口と書かれたドアから出てきた。いや、非常口から入ってきたのだ。通常の映画館より館内は狭く、少し埃っぽい。椅子は思ったより座り心地が良く、通常の映画館よりも幅があるようだ。席数は少ないけど前の席との間隔も広い。まるでそこに人が1人しゃがみ込めそうな………あ、そういうことか。その意味を悟ってしまった。ポルノを鑑賞するだけの場所ではないということか。
館内の席には他に3人、女性が座っていた。1人は見たことがある。通勤中に私と共に痴漢されていた女性だ。そして………
『あ、舞さん…』
小声で私を呼ぶと手を振ってきた。未来ちゃん、その若さでこんな事にはまってるなんてお姉さんは心配です。
『挨拶が済んだらお話はダメよ。ここは知らない人達が性欲を吐き出すための場所だから、知った顔でも声をかけないでね。それが暗黙のルールよ』
紀子さんがそう言うと、一番前の席に座った。私は恥ずかしいから、一番後ろの高い席へと移動した。
少しすると照明が完全に消え、スクリーンに光が宿った。昔付き合っていた人に聞いたことがある。こういうところはAVなどではなく、ロマンポルノと呼ばれるストーリーのあるポルノ映画が流されていると。しかし始まった映像は、隠し録りした動画だった。ホテルの一室、現れたのは慎一さんだった。
「今日は偶然会っただけなのに誘いに乗ってくれたね。いいの?」
『いつも旦那の監視下だから…たまには自由な私を苛めて下さい』
そう言いながら紀子さんがベッドに押し倒された。
『やだ、これ録られてたの…』
前の方で紀子さんが絶句している。画面では目隠しをされ、手を縛られながら服を脱がされ、全裸になっていく。ツルツルのワレメが露になり、焦らされ、焦らされ、更に焦らされ…身体をひきつらせながら喘ぎ始めた。
『慎一さん…ちょうだい…お願いします…我慢できないの』
私はイベントの主旨を忘れ、映像に引き込まれていた。あぁ、厭らしい。それでいて何て綺麗なんだろう…。ワレメに沿って舌を…慎一さん、あんなふうにして舐めてるんだ。私の時も?多分そうだ、ク○トリスを円を描くような舌遣いで舐めるあの感触、私も覚えてる。あれをされると……そう、紀子さんも一緒だ。身体を反らせて、足がカクカク震えちゃうのよね。はぁぁ、紀子さん厭らしい、責められながらも手を慎一さんの股間に…
『ひっ!』
思わず声を出してしまった。いつの間にか両隣に男が座っている。私が気付いたのは、両サイドから太股を撫でられたからだった。いったいいつの間に…

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