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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 8

私「あ、あぁあの私・・・その・・・」
幻「君がとても厭らしい女性だってことは分かってる。お尻の穴は気持ちよかったかい?」
 なんて恥ずかしい質問をされているんだろう。自宅でたった一人、顔を真っ赤にして体の芯を熱くする。
私「・・・お尻の穴・・・気持ちよかった・・・です」
 否定できない。何も言わずに切る事だってできるはずなのに、この人にはなぜか逆らえない。あなたは何者?これ以上私に何かするつもり?いや、きっとする。声まで知られてしまった。また一つ秘密が消えた、私の存在が浮き彫りになっていく・・・
幻「やっぱり瞳は厭らしい女だね。僕と会いたくないというなら仕方ないけど、でも僕はこれからも君をいじめ続けるよ。いいね?」
私「・・・」
幻「返事は?ちゃんとどうして欲しいのか言いなさい」
私「ぁ・・・は、はい・・・舞は・・・これからもあなたにいじめられます」
しまった・・・無意識のうちに本当の名前を言ってしまった・・・
幻「舞か・・・瞳じゃなくて、本当の名前は舞というのか」
どうしよう・・・どうしよう・・・何とも言えない不安にかられ、鼓動が痛いほど打ち始める。
幻「子供の名前が秀君だったよね。夫の名前が悟・・・か。これはいい」
私は自分の家族の名前まで出してしまった事をすごく後悔した。最初のプロフィールで彼は県外に住んでいる事になっていたはず。でもそんなの何とでも嘘は言える・・・彼は私と同じ地域の人。そして私の家族と知り合い・・・なんて浅はかで馬鹿な事をしてしまったんだろう・・・今更ながら自分の愚かさを思い知らされた。


 そのあと、彼と何を話したのか、何を言われたのかなど覚えていない。ただ不安と後悔がぐるぐると頭の中を渦巻いているだけだった。こんな事誰にも相談できない。だけど何とかしなきゃ・・・自宅に一人でいる事さえ不安で押しつぶされそうな今日に限って夫の悟は泥酔し、夜遅くまで帰ってこなかった・・・・・・・・・・・
 不安な日が暫く続いたが、時間の経過が私の心の平穏を取り戻してくれた。馬鹿な事はもうやめよう。彼からのメールは見ないようにし、すぐ消す事を心掛けた。それに、考えてみれば向こうがカマをかけただけだったかもしれない。知っている風に見せかけただけだったに違いない。自分にそう言い聞かせた。私の携帯番号も向こうには知られていないはず。非通知でかけたんだもの。そうやって日々冷静さを取り戻していった。だけどそんなある日、私の憶測だけの安心は脆くも崩れ去った。

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