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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 54


玄関で崩れ落ちた身体を起こすまではつらかったが、1度立ち上がってしまえば歩くことはできた。だが火照りや余韻が残っている以上、家に帰るまでが限界だと思った。外の少し冷たい風も火照りを冷ましてくれそうにはない。逝く寸前で止められた身体は微かに震えている。
自宅のドアを閉めると、私はそこから動けなくなった。靴を脱ごうにも片足で立てるだけの余力は残っておらず、靴を脱ぐために座り込み、立ち上がれなくなった。あと少しの快感が欲しい…。秀君が気付いていないならいっそここで…。
「母さん、帰って来てたの?遅いから心配したよ。」
蹲ったまま指をワレメへ…そう考えていた時、後ろから声をかけられて弾かれるように振り向いた。
「何だか全然良くなってないみたいだね。動けないの?ベッドまで運ぼうか?」
首を横に振って断ろうとする私の脇に手を差し込み、秀君は私を立たせてくれようとした。
『っ…あんっ!あ…ごめんね秀君…いいから』
「具合悪いのに何言ってるの?遠慮しちゃダメでしょ」
『違うの…待って…んんっ!』
身体が火照っているからなのか、凄く敏感になっている。触られた部分にまるで電気が走っているような、何とも言えずムズムズとしてしまう。
その強い余韻に、私は思わず膝から崩れてしまった。秀君は心配そうな表情を見せながらも私を両手で立たせ、お姫様抱っこで運んでくれた。私を抱えられる程逞しくなっていた秀君の成長を喜ぶ余裕などない。秀君と接触しているところが、鳥肌が立ってしまうほどにむず痒くて堪らないのだ。
私が身を捩ったからだろう。秀君の手がお尻を抱え込むように動いた。
『ひぃっ!ぅんんっ………』
むず痒い電流がお尻を這いずり回り、奥の秘部にまで…。その瞬間、私は秀君の腕にしがみついて身体中を細かく震わせ、絶頂に達したのだ。息子に抱えられたまま…。

『はぁ…はぁ…はぁ…んんんっ!あっ…あっはぁぁ…』
秀君が部屋から出た後、私の身体は熱病に侵されたかのように熱くなり、疼いた。指が止まらない。何度弄っても本当のオーガズムに達することが出来なかった…。
 翌日…朝から身体が怠く重たかったが、秀君を心配させる訳にもいかないので何とか気丈に振る舞った。もう大丈夫と自分に言い聞かせるように秀君に言いながら送り出すと、ソファーに寝そべり、だらだらと過ごした。とても怠いのになぜか眠気はなく、妙に目が冴える。
10時を回った頃だろうか、自宅のチャイムがなり、返事をすると宅配業者のようだった。しかし嫌な予感しかしない。誰からの贈り物なのか尋ねると、やはり慎一さんからのものであった。

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