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私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

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私の秘密 41

『だけど、未来ちゃんは女の人が好きって言ってたけど、慎一さんは別なんだね。やっぱり特別なんだ。』
『あんなに狂わされたことなかったから。でもこれ以上慎一さんにされたらレズじゃなくなっちゃいそうだから、もう1年以上あってないんです。やっぱり女の人と愛し合うことに悦びを感じたいし。』
潤んだ表情で私を見つめている。吸い寄せられるようで目が離せない。
『舞さん、結婚もしてるし慎一さんが大好きなのも知った上で、たまに会ってくれませんか?女性で私をここまで苛めてくれたの、舞さんが初めてで…』
私はこんなに罪な女だったのか…普通に生きていればみんなから愛されるようなこの女の子を虜にしてしまったようだ。未来を前にすると何故か気持ちが大きくなり、同時に困った顔を見たくなる。望まないのに手に入れてしまった才能なんだろうか。
狭いテーブルの下で足をそっと伸ばし、未来の膝を足の指でなぞる。未来はピクッと反応すると眉を八の字にし、顔を赤く染めた。人も少ない上にこの席は観葉植物で周りからは見えにくい。
『私がお姉さんになったら、こんなことするけどいいの?困らない?』
『あ…あの…でもここでは…さすがにちょっと…』
『恥ずかしいんだ…足おもいっきり開いて来てるよ』
あ…と呟いて閉じる未来を、もっと責めてやりたいと思った。
少し薄くなったアイスコーヒーを口に含み、席を立って中腰になると、未来に口移しで飲ませた。身を硬くして離れようとする未来の肩に手を添え、甘いコーヒーをゆっくりと未来の口へ移す。
コーヒーを注ぎ終わっても私は未来から離れようとしなかった。身を硬くして耐えるようにしていた未来は徐々に脱力し、されるがままだ。私は未来の閉じた唇をチロチロと舐めた。未来も舌を伸ばし、応えてくれる。時間にして5分程度、観葉植物で隠れた席で私達は舌で愛し合った。抵抗をやめた未来の肩から私の手は離れ、服の上から小さな乳房を撫で回した。徐々に硬くなる乳首を探り当て、コリコリところがす。
あまり盛り上がっては見られてしまうと思い、唇を離した。
『ひどい、意地悪…』
『お互い様でしょ?』
ニッコリと微笑み、お姉さんとして余裕を見せるよう心がけたが、頬を膨らませて怒った表情を見せる未来の可愛らしさに陥落寸前だった。

夕方になって帰ってきた息子を出迎え、夕食を2人で食べた。秀君は学校であったことをポツポツと話してくれたが、半分上の空だった。今日は凄い経験だった。いや、これまでも幾度となく非日常的な経験を繰り返してはいるが、今回のは特殊というか…。まさか相手が女の子、その上私が責めに回るなんて。未来は私とまた会いたいと言ってくれた。2人で連絡先を交換し合った。だけど、果たして私はこんな淫靡で背徳的な世界へと入り込んでしまってよかったのだろうか。今更だけど、まだ間に合いそうな気もする。むしろ未来と関わることでさらに後戻りができなくなりそうな予感もする。あの娘を悲しませたくはないけど、やはり会わない方がいいような…。
 昼間のこともあってなのか、今夜は気持ちが昂って眠れない。夜中の0時を回り、遅くに帰ってきた夫を出迎えた。
『お疲れ様、今日は何だか疲れてないみたいね』
リビングでネクタイを外す夫に声をかけた。いつもは目の下にクマを作り、衰弱してるんじゃないかと心配するほど疲れはてていたりするものだが、今夜は顔色がいい。こんなダメな妻でも夫の顔色がいいと安心するものだ。
『面倒な仕事を抱えてたんだけど、やっと片付いたんだ』
『そう、顔色がいいから安心した。お腹空いてない?何か作ろうか?』
『いや、夕方軽く食べたんだ。お茶だけいれてくれないか?』
会話をしながら夫婦の日常に戻ったことに安堵し、私は夫の言葉を受けてキッチンへ向かった。何気ないこの会話が私をこの人の妻に戻してくれる。本当に変わらないいつも通りの会話、これだけで私は幸せなはずだった。それなのに夫を裏切り、何人もの男性、と1人の女の子と身体と体液を交え、鳴き、悶え、しがみつき、爪を立て、自ら腰を振り、雌に成り下がり、婬欲を貪ってしまう。そしていけないことに、こんなことを考えているうちに泣かされた時のことを思い出し、身体を熱くさせてしまう。
お湯を沸かしながら、いつかこの関係を終えなければならないことを考えていると、夫が後ろから私を抱き締めてくれた。

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