PiPi's World 投稿小説

私の秘密
官能リレー小説 - 若奥さん

の最初へ
 125
 127
の最後へ

私の秘密 127

悟さんは結婚を決めた相手がいて、その女性はサークルには誘わず、健全な家庭を築くつもりでいた。だが、その頃からサークルが変わり始めた。これ程のテクニックを持つ者が揃っているのだ。最初から合意で乱交にやって来る女性ではなく、清楚でそういうことに関わりを持とうとしない女性が相手だったら?陥落させられるのかどうかの腕試しが始まったのがこの頃だったそうだ。
慎一さんは仲間を引き連れて朝晩の満員電車の中で、仲間を盾にして周囲から見られないようにし、様々な女性をターゲットにしては陥落させていったそうだ。OL、人妻、胸が殆ど膨らんでいない未発達の少女も快楽浸けにして陥落させたらしい。中には囮捜査で潜入していた婦警もいたそうだが、逆に見抜いてプライベートで声をかけ、ホテルへ連れ込んで性奴隷に仕上げたそうだ。
そして、今の組織へと劇的に成長させていった。その間に悟さんも慎一さんも結婚をし、悟さんは過去を妻に隠し、慎一さんは妻を組織に入会させた。
しかし、悟さんが健全な家庭を試みても、歪んだ性癖を消し去ることなど出来はしなかった。慎一さんに、妻を痴漢するように依頼したのだ。そして妻は私と同じように電車の中で逝かされ、ホテルで蹂躙され、悟さんに言い出せないまま慎一さんの性奴隷となった。そして、悟さんは寝取られの究極とも言うべき孕ませを依頼し、妻は悟さんが求めたこととも知らずに慎一さんの子供を身籠った。
時を同じくして慎一さんの夫婦も子供を授かった。2組とも無事に子供が産まれたが、慎一さんの妻は直也君が2歳のころに病気でこの世を去り、悟さんの妻は罪悪感に勝てず全てを告白したのち、秀君も置いて離婚したのだ。
そして慎一さんは直美さんと再婚し、悟さんも私と一緒になった。共に家庭を築く相手が変わったとしても、やはり性癖は変わらず、直美さんは貸し出され、私も巻き込まれたのだ。それどころか2人の未成年の子供まで性癖を歪まされ……。
『私が一生懸命頑張って家庭を守ろうって、家族の平穏を取り戻そうってしてたのが馬鹿みたい…』
「本当にすまない…いつかばれるだろうし、ちゃんと話して理解してもらうつもりだったんだ」
『理解…できるわけがないでしょう?あなたたちは私を家族だとも思っていなかった。己の欲求を満たすだけの、オナホールと同じ扱いだったのよね…』
これ以上話し合っても理解はできないし、悟さんをなじるだけだ。
『家族じゃないなら一緒にいるべきじゃない…今後どうするかはまた冷静になってから話し合いましょう』
まだ何か言いたげだった悟さんを置いてリビングを去った。
必要最低限の荷物を鞄に詰めながら、どこへ行こうかと考えていた。悟さんと夫婦になったときに地元を離れたのだ。親友や両親とも連絡をしばらく取り合っていない。
『ネカフェ…』
は何だか惨めすぎる。やはり格安のビジネスホテルを探すべきか。あれこれ考えていると、部屋の入り口に秀君が立っていた。この子も直也君も、考えてみれば被害者だ。身勝手な大人の手によって性癖を歪まされ、普通の恋愛もこれから先味わうことはないだろう。
『あなたも早く自立して、遠く離れたところへ行きなさい。人間関係も一掃した方がいいと思う』
「もう、僕のことを息子とは思えないんだよね……」
『………。』
改めてそう言われると何とも返し難いものだ。紛いなりにも今日まで家族として一緒にいたのだから。
「僕は別に気にしないよ。僕もずっと家族と思わなきゃって自分に嘘をついてきたから。本当は女性としてしか見てなかったのにね」
秀君は部屋に入ると私の腕を掴んで壁へと押しやり、抱き締めた。
「もう家族じゃないなら、舞を愛していいんだよね」
『ちょっと何を……んっ……』
無理矢理ではないが唇を奪われ、言葉を遮られた。10歳も下とは思えない舌遣い、腰が砕けそうになるのを堪えると、唇が離れた。私と秀君の唇がお互いの混ざり合った唾液で糸を引き、何とも官能的だ。

SNSでこの小説を紹介

若奥さんの他のリレー小説

こちらから小説を探す