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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 74

「何って・・・」
「「そんなのご主人様に決まってるじゃありませんか」」

何を言ってるんだと言わんばかりに答える、マイとマリア。
それで啓太は改めて認識する。

(そうだった・・・!コイツら怪人ってこーゆーヤツらだった・・・!)

文武両道、眉目秀麗。
知識も運動神経もあらゆる面において優秀な存在、怪人。
しかしそんな彼女たちにもある決定的な欠点がある。
価値観が違うために一般常識が通用せず、その好意は一方通行になりやすい、という欠点が。
だが気づいたときにはもう遅い。
啓太の背筋に絶頂を知らせる前兆が背筋に走る。
そして間髪入れず、啓太はマヤの口内に大量の精液をブチまけてしまうのであった。
そして啓太自身も大失態を演じた事に気づいたのだった。

啓太の子種と精力を極力無駄にしない為に、膣内以外の場所で射精させることは厳重に禁止されているのだ。

うわっ、しまったな。
そんな思いで啓太の表情が青くなる。
マヤたちも啓太の表情を見て、その射精場所制限の規律を思い出し、自分達が大失態を演じた事に気づいて真っ青になった。
「あ、あの・・・け、啓太さま・・・」
予想外の失敗で泣きそうなマヤはどうして良いか解らず動揺する。

「ここにいるのは俺とお前達だけだ、今回は無かった事にするから気にするな」
「けっ啓太さま、あ…ありがとうございます!」
「マヤちゃん良かった〜」
「流石は啓太さまですわ〜私の場合は淫らなお仕置きにでお願いします」
「・・・・」
マヤの頭を撫でて啓太は不問にすると、マヤは感激して土下座して啓太に礼を言う。
啓太の寛容な裁きにマイもマリアも喜ぶが、マリアだけは少しとんでもないことを口走り啓太は苦い顔をする。
先輩の顔を立てて護衛役に徹している蒼たちでさえ、苦い顔を浮かべている。
コイツらエレメンタル・ナイツの3人は、時々こうして調子のいいことを言う。
何と言うか、忠義より欲望が前に出てくることがあるのだ。
そういう意味では彼女らは他の怪人たちより人間らしいと言えるが・・・。
こんな言い方をされると、正直スッキリしないものがある。
だから啓太は内心で青筋立てているのを悟られないように満面の笑みを浮かべてマリアを呼んでやった。

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