PiPi's World 投稿小説

世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 63
 65
の最後へ

世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 65

「まあ、この組織の設備の良さはあいつ(啓太)の発案だな。
そこは認めるか、とりあえず今日はゆっくりするから、あいつ(啓太)の特訓は明日にすると伝えておくか。」
己の今後の平穏な生活の為、啓太達の鍛えて彼らが暴走しない様に注意する事を決めたルシフェルであった。
しかし、今日は疲れたルシフェルは啓太の特訓は明日に延期を伝える為、服を着て部屋を出た。

・・・が。ルシフェルのそんな気配りも、啓太の部屋に来て木っ端微塵に打ち砕かれてしまった。
悩みに一筋の光明を見出した啓太は、数名の部下を連れて外出してしまったのである。
啓太にちょっといいところを見せてやろうと思っていた矢先のこの行動は、彼女の逆鱗をもろに触ってしまった。

「・・・ふ、ふふふ、ふ・・・!
 人がわざわざ足を運んできてみれば、いきなりこの扱い・・・!
 役立たずでも鍛えてやろうという、私の心遣いを無碍にしおって・・・!」

単なるすれ違いで啓太に当たるのは見当違いもいいところである。
しかし甘いところを出すのが苦手な彼女にとって、これは何よりも耐え難い屈辱であった。
そんな中。ブルブルと怒りに震えるルシフェルを重武装をした怪人の団体さんが発見、取り囲んだ。
彼らは無謀にも彼女に戦いを挑み、吹っ飛ばされた、負け組の面々である。
大半は大なり小なり現実を受け入れたのだが。
現実を受け入れられない彼らは数と武器を頼りに、懲りずにルシフェルを探していたのである。
しかしそれはあまりにもタイミングが悪すぎた。

「見つけたぞ、ルシフェルっ!
 さっきは不覚を取ってしまったが、今度はそうはいかん!
 主に恥をかかせたその罪、命で償ってもらうぞッ!?」
「ふ、ふ、ふ・・・ちょうどいいときに来たなァ、おまえら」
「な、何・・・?」

意味ありげに笑うルシフェルの様子に、違うものを感じた面々は大いに戸惑う。
だがこの時すでに連中の運命は決まっていたのだ。
もう覆ることはかなわなかった。

「ちょうどイライラしてたんだ。相手をしてやろう。
 安心しろ、ちゃんと命だけは残しておいてやるから、なっ・・・!?」
「え!?な、な、なーーーーーッ!!??」

その後。ようやく休憩にありつこうとしていた医療部に大量の患者たちが運び込まれるという事態が発生するのだが。
まぁ、そのあたりは余談なので詳細はカットさせていただくことにする。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す