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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 60

もっとも最近は部下の怪人たちとの実力差に悩まされ、トレーニングの時間が削られてしまうことが多かったが。
啓太は食事を終えるととりあえずいつものように軽いトレーニングをしに訓練場へ向かう。
するとその途中で、バタバタと何やらあわただしそうに走っていく怪人たちを見かけた。
何度もお世話になっている啓太は、その怪人たちに見覚えがあった。
医療部に所属している怪人たちだ。
一体何があったのか。啓太が怪人たちの走り去った先を見ていると。
突然背後から、ものすごい弾力のあるものに押された。

「うおっ・・・ぶッ!?」
「ご、ごめんなさいっ。大丈夫で・・・キャーッ!?け、啓太様っ!?」

それは組織でも最大級の爆乳を持つ、スイーツホルスタインの糸田鈴&空コンビであった。
2人は乳房に吹っ飛ばされた啓太が壁に激突したのを見て、大慌てで主人を介抱した。

「ももも申し訳ございません、啓太様っ!?
 気づかなかったこととは言え、何と言うことをっ!?」
「啓太様、母乳です。これをすぐ飲んで回復してください」

やわらかな乳房を枕に回復作用のある母乳を飲み、啓太はダメージを回復させる。
時に乳房は凶器になりうるという言葉の意味を、啓太は身を持って味わったのであった。
母乳効果で復活を果たした啓太は、何をそんなにあわてていたのか、2人に問いただす。

「あー痛かった・・・。おまえら、いったい何をそんなに急いでいたのさ?」
「申し訳ありません、啓太様。
 実はルシフェル様から救護班をよこせという、急な連絡が入ってまいりまして・・・」
「でも医療部は手一杯。そこで回復能力のある私たちが代理として向かっていたんです」

それを聞いて啓太は顔から血の気が引くのを感じた。
百戦錬磨の怪人たちの中から、ルシフェルが選りすぐった精鋭たち。
それが訓練中に救護班を求めるようなケガをしたというのだ。
にわかには信じられないことだけに、啓太は大いに驚いた。

「わ、わかったっ。オレも手伝うから一緒に連れて行ってくれ!」
「え!?啓太様が・・・!?」
「あんまり役に立てないのはわかってる!
 でもいないよりはマシだろう!?
 早くオレをそこに連れて行ってくれっ!」
「「は、はいっ!?」」

いつになく必死な啓太の言葉に押され、糸田親子はあわてて啓太を現場へと案内する。
いったい彼女たちはどんな訓練を行っているのだろうか・・・?

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