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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 59

こうして、やっと啓太たちに束の間ではあるが、静かな一時が訪れた。
もっとも静かな一時と言っても、それが本当に束の間の休息かどうかははなはだ疑問であるが・・・。

――――

「・・・ふぅ」

次の日の朝。
啓太は自室で朝食をとりながら、それはそれは深いため息をついた。
あまりに重いため息だったものだから、そばに控えていたメイドたちは大いにあわてた。
ちなみにメイドたちとはご存知エレメンタル・ガーディアンの3人と、その部下である朱鷺・みどり・蒼たちのことである。
余談だが朱鷺たち3人は、近頃ようやく1人で人間形態を取れるようになっている。

「い、いかがしましたか、啓太様!?(byマイ)」
「わ、わたくし共がお持ちした料理がまずかったのですか!?(byマリア)」
「いいやっ!きっと何か粗相があったんだよっ!
 申し訳ありません啓太様っ!
 責任は私が全て取りますので、さぁどうぞっ!(byマヤ)」
「ああっ!?マイセンパイ、何ちゃっかりお仕置き受けようとしてんですかっ!?
 ちゃっかり縄とムチまで用意してっ!
 1人だけなんてずるいですっ!ボクも混ぜてくださいっ!!(by朱鷺)」
「ドサクサ紛れに何をやってるか、このバカモノっ!?(by蒼)」

・・・朝っぱらからすごいハイテンションなメイドたちである。
ちなみに言葉の話せないみどりは、どうしていいのかわからず、1人あたふたしている。
啓太はただ自分にできることがわからなくて、思わずため息をついてしまっただけなのだが・・・。
しかしこれではゆっくり食事もとっていられない。
啓太は強制命令権を行使してメイドたちを黙らせ、ついてこないように命じてから部屋を後にするのだった。
「さてと、ここなら静かに食える。
早く食べて訓練を始めるか。」

部屋に付いた啓太はこっそり料理を持って行き食べ始める。
今の彼は静かに食事をして訓練にのぞむのである。


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