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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 4

邪魔者が消えたのを確認したクロックは、気を取り直して三方町の支配者となった男に祝福の声をかけた。

「このたびは三方町統一、まことにおめでとうございます、啓太様」
「いやいや、オレは何にもしてねーよ。
 実際おまえたちがいなかったら何もできなかったし」
「ご謙遜を。啓太様が命令を下すその裏で、どれだけ努力されていたか、知らないとでもお思いですか?
 我らの主人として、この町の支配者として、もっと胸をお張りくださいませ」
「そうですよ、啓太様。あなたの努力があったからこそ、説得に応じてくれた組織もあるんですから」

クロックの言葉に夢も同意を示し、啓太は情けないやらうれしいやらで、何と返事に窮してしまう。
恥ずかしさとうれしさからそらした視線の先には、クロックたちの言う努力の成果たちが楽しそうに食事やおしゃべりに興じていた。
「まあ、二人の話を信じるか・・・美味いな。」
楽しそうな仲間達の姿を見て、夢とクロックの
言葉を信じることにして冷たいお茶を飲む啓太。
「そうだみどり達を助けるためにも。マイ達の相手でもするか、あいつ等と最近まともに話してないしな。」
「啓太様、では三人を連れてきますね。」
最近マイ達の相手をしてないのに気付いた啓太はマイ達に絞られている緑たちを助けるため、マイ、マヤ、マリアと夜伽しようと考える。
「では、啓太様リベリオン・ナイツを連れてきます。」
そこへ啓太の意を察した夢が連れてこようとする。

「ああ、頼む」

夢は啓太の言葉に軽く会釈して雑踏の中へと消える。
それを見送った啓太は、ジュースを片手に怪人だらけの宴を見ながら物思いにふける。
以前の自分なら、こんな宴の席に来ることなんて、間違ってもなかっただろう。
親睦を深めるとは名ばかりの、居心地の悪い場所。
自分というものを表に出せないでいた息苦しい日々。
怪人たちの価値観や考え方には今でもついていけないところがあるものの、こうしていると夢たちと出会ってよかったなとそう思わずにいられない啓太なのであった。

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