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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 15

「・・・しくじったな。
 お仕置き名目だからって、ちょっと調子に乗りすぎた」

返事のないバニーの様子に、啓太はバツが悪そうにそうつぶやいた。
断っておくが、啓太は別にバニーに媚薬を飲ませたとか、精力絶倫の改造手術を受けたとかそーゆーことはない。
怪人たちと暮らしているうちに、自然と強くなったのだ。
ザウルスペクター戦後。
怪人とともに地下に潜った啓太は、毎日のように厳しい訓練を受けてきた。
怪人に稽古をつけてもらってはボコボコにされ。
悪の組織の長としてふさわしい素養を身につけさせるため、毎日山のような書類と難しい課題と格闘し。
ようやく短い休息にありつけたかと思えば、欲情した女怪人たちに迫られる(もしくは襲われる)という地獄の日々。
いくら覚悟を決めたとは言え、元一般人の啓太がそれに耐え切れるはずもなく。
毎日のように医療部のお世話になったり、脱走したりしていた。
しかし慣れというものは恐ろしいもので、ツラい日々を過ごすうちに少しずつ身体が適応し始めたのである。
その結果の1つがバニーを昇天させた、性技と精力である。
今の彼はあらゆる女の感じるポイント見抜き、常に最小の労力と精力で相手を満足させることができるのだ。
ちなみにさっさと改造手術をしなかったのは、改造に頼りすぎると能力の扱いがおざなりになることと身体への負担。
何より啓太自身が、手術を嫌がったためである。
少し話がズレてきたので、いったん話を戻そう。
最近の啓太は、厳しい訓練だけでなく、他組織との抗争やヒーローたち、それに軍との戦いの指揮を司令設備を使ってシミュレーションする訓練を繰り返していた。
敵軍司令官の役は夢やクロックなど、頭のきれる者が交代で務めていた。
1人1人の幹部達の采配の違いから、多様な敵指導者の采配に対処できるように啓太自身の頭を鍛える為である。
また啓太が敵軍側の指揮を執ることもあった。
より様々な状況をシミュレートするためだ。
しかしその実力は最初の頃よりマシになったとは言え、まだまだだ。
事実、加減に失敗して、バニーを気絶させるほど攻め立てたのだから。
ヤられた本人はすごく幸せそうだから、それはそれでいいのかもしれないが。
啓太は反省しつつ、ぐったりしたバニーの身体をきれいにしてやるのだった。

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