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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 14

「・・・!」

その瞬間、身震いするほどのゾクゾクした感覚がバニーの全身を襲い。
心臓が壊れたかと思うくらいに激しく脈打ち始めた。
身体が熱くなり、その目からは今にも涙がこぼれ出そうだ。
啓太に抱かれることが嫌なのではない。むしろその逆だ。
マジカル・バニーは啓太に道具のように好きに扱われる、怪人の本分を果たせることに歓喜し、あのような反応を見せたのだ。
以前の啓太なら彼女の反応を見て、なんで泣くのか理解できず、オロオロしていたことだろう。
だが短い時間にさまざまなことを体験してきた啓太は、微塵の動揺も見せず、バニーの頭をなでながらむしろ驚くべき言葉をかけてやった。

「どうした?オレに道具として扱われることが、そんなにうれしいのか?」
「・・・!・・・!(コクコクっ)」

自分の気持ちがわかってもらえたことで、感情の波が堰を切ったようにあふれ出し、バニーは壊れた人形のように首を縦に振った。
無理もあるまい。
どんな恐ろしい罰を与えられるのかと怯えていたら、罰どころか身に余る光栄を与えられるのだから。
これに喜ばずして、何を喜べというのか。
感極まったバニーは、その感謝の気持ちを少しでも伝えようとするかのように、大好きな主人の唇に口付けるのだった。
そこから先は多くを語る必要はあるまい。
開発部部長マジカル・バニーは啓太とめくるめく私服の時間を過ごした。

「あッ!?ああッ!!け、啓太様ァッ!!」

啓太の宣言どおり、彼女はありとあらゆる体勢にされて犯され。

「ふあぁッ!?あ、熱いっ!啓太様ので子宮がヤケドしてしまいそうですぅっ!?」

身体の奥深くに啓太の精液を注がれ。

「だ、ダメっ!?ダメです、啓太様っ!?
 これ以上されたら、私は、バニーは、啓太様から離れられなくなってしまいますぅ・・・っ!」

身体の隅々、細胞の一片まで啓太のものであることを教え込まされた。
それからいったいどれだけ時間が過ぎただろう。
精根尽き果てたバニーは、ベッドの上でぐったりと横たわっていた。
体力は尽き、息も絶え絶えだというのに、苦しさは微塵も感じられない。
むしろ全身が幸福で満たされ、心地いいくらいだ。
今なら一片の悔いも残さず、死を受け入れることだってできそうだ。
そんな中、何も知らない啓太は、彼女の尻をペチペチ叩きながら声をかける。

「お〜い。大丈夫か〜?」
「・・・・・・♪(返事がない。いまだ幸福の真っ只中にいるようだ)」

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