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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部 13


「・・・服を脱げ。ゆっくりとだ」

だが啓太は何も答えない。ただ短く命令するだけだ。
バニーはそれに逆らえるはずもなく。
言われるがまま、啓太から少し離れたところで服を脱ぎ始めた。
最初に手をかけていたものは白衣。
開発部に属するものの正装とも言うべきものが、時間をかけてゆっくりと部屋の床に落ちていく。
そこからあらわになったのはピンクと黒で彩られたバニースーツ風のバトルスーツ。
その中には豊満な乳房が窮屈そうに押し込まれており、今にもスーツからこぼれ出そうになっている。
そのくせ腰は細くくびれ、その下では肉付きのよい尻がふるふると震えている。
それはまるで神に捧げられた生贄が、目の前の死に怯えつつもその使命を果たそうとしているかのような、そんな光景を思い出させた。
主人の視線を浴びながら、バニーのストリップは続く。
バニースーツを脱ぎ。ストッキング(バトルスーツの一部)を脱ぎ。
首の蝶ネクタイに手をかけようとすると、啓太から待ったがかかる。

「待った。首と手首のそれは外さなくていい。さっさと下を脱いでくれ」
「・・・っ」

その言葉にバニーは顔を真っ赤に染めた。
今の彼女にはすぐ下着を脱げないわけがあったのだ。
とは言え、主人の命令とあっては時間の引き延ばしも逆らうこともできない。
バニーは少しだけためらうようなそぶりを見せると、一気に下着を引き落とした。
下ろされた下着からは尿ではない、粘着質な液体が糸を引き。
股間は熱く潤っていた。
服を脱ぐよう言われたその瞬間から、啓太に抱かれることを期待して濡れてしまったのだ。
その前までは啓太に怒られることを怯えてあんなに震えていたのに、現金なものである。
いや、ウサギは人間と同じで決まった発情期がないそうだから、いつも啓太に欲情していたのかもしれない。
とにかく自分の欲情を知られてしまったバニーは羞恥と興奮で顔を真っ赤に染め、啓太の視線に耐え続けた。
「どうした、俺が怖いのか?」
「ちっ違います。
ただ、ど…どうすれば、良いのか解らないのです。」
同じくバニーの扇状的な姿に欲情にした啓太だったが、バニーの不安な様をみてる内に彼女の様子に気付き話しかける。
「そうか、お前への仕置きは。
バニー、お前は俺が好きに抱かせて貰うぞ。」

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