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悪魔を孕んだ聖母達
官能リレー小説 - SF

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悪魔を孕んだ聖母達 11

と言っても、何も特別なことをするわけではない(少なくとも今は)。
妊婦(ということにしている)の5人は大事を取って家で静養にかこつけた休息を取り。
猟師のシータは狩りをして日銭を稼ぐ。
で、時々困ったことになったらSEXして正気に返してもらう。
それが彼女らの当面の生活スタイルとなった。
もちろん何もしないままでは死んだレイラ同様、腹の中の生物兵器たちが生まれて大惨事になってしまう。
カルラは適当な理由をつけ、シータにレジスタンスに連絡をつけるように仕向けた。
その方法は手紙。一見ただの宛先を間違えただけの手紙だが、その届け先の人間が実はレジスタンスの連絡員の1人。
さらに手紙本体ではなく、宛先の書き方・・・たとえば文字の正誤やとめ・はねの有無などを暗号として連絡することができる。
問題はこれでちゃんと連絡がつくかどうかということ。
何しろカルラが捕まってからだいぶ時間が経過している。
連絡員の担当が変わっていたり、最悪連絡手段そのものが変更されている可能性も高い。
しかし他に頼る手段もない。シータが村へ向かったその日。
カルラたちはわらにもすがるような思いで、彼を見送ったのだった。
人事は尽くした。後は天命を待つばかり。
しかしその天命が届くのは彼女たちの予想より長く、そのおかげでシータは天国のような、甘い蜜月の時を味わうこととなった。
紆余曲折あったが手紙はどうにかレジスタンスメンバーの目に留まった。
かなりの時間が経過してしまっていたが、幸い化け物が出ることもなかった。
手紙を見つけ出した者でもあるレジスタンスのゲンナディーは早速現地に向かった。
シータ達が居る場所が見えてきた時、運悪くゲンナディーは兵士達に姿を見られてしまった。
「このまま合流すれば彼女達の存在に気づいてしまう…」
兵士達はまだゲンナディーがレジスタンスの一員だとは気づいていないらしい。
ゲンナディーは地元の猟師のように演技しつつ、兵士を分散させようとする。
兵士の一人がゲンナディーに近寄る。
「なんだ…?地元の者か」
「はい、なんだか今日は騒がしいですね。何か起きたんですか、例えば何かが逃げ出したとか」
ゲンナディーは何も知らないふりをしてあえてズケズケと質問をする。その兵士はわりと中立寄りの立場だったらしく、探られた事に怒りだすどころかあっさりと質問に答えてくれた。

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