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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 8

これでも鑑賞から浸食植物培養液にもなりうる地球上で存在してはならない……こうなってしまっては人の意思が生きていても始末するしかない。ロックはブレードを連結し一振りでまっ二つに、高校まで剣道をしていたので銃よりはこっちが自信があるのだ。
「許せ……」
丈達もアサルトビームライフルとビームグレネードで除去を始めた。浸食植物が仕掛けたのだ。




「ヘンリエッタです、ターゲット捕捉」
東欧系少女の眼は平静を装っているが慌てている男を見つけた、手配書の通りの人相に声……手に持っているバイオリンケースにも力が入る。
『OK、ベルタとレヴィも補足している……ここではパニックになる、サムライ』
『よかぁ場所はぁ……あちゃ少しとおかねぇ。プランBが余暇ぁ』
サムライは地元出身なので方言が入る。

七年前にある事件を探っていた最中にアビリアンに捕まり、バイオチューニングと呼称されている生体強化改造されたが洗脳装置がエラーを起こして難を逃れた……職業が私立探偵と言う灰色職種で一歩間違えると犯罪者にもなりうるが依頼主の多くが水商売やら性サービス産業業界とあって余程な事が無い限りはそうならない。ガイアスワットへの参加も三年前からとこれは彼自身の過去に起きた事件にて警察の対応が余りにもお粗末だった……大事なモノを無くした彼にガイアスワットの参加は考えもしなかった。
『サムライ、貴方の提案通りの場所に誘導できそうよ』
「よか……あの辺りなら何とかなるけん」
サムライはため息をつく。
無論日本政府もアースフォースも自分の事は把握はしていた……が、警察が起こした不祥事はサムライの家族も平穏な将来を奪うには十分であり、狩谷は逢えて声をかけなかったのはその過ちを防げなかった事だ、歓楽街にある私立探偵と言う灰色職種でもサムライにとっては居場所である事は変わりは無く、ガイアスワットなんて他の連中に任した方が上手く行くと思っていた……三年前までは。
「(……あんな事件おきんかったらきがつけんなぁ)」
予め取り押さえる場所はザムライには何箇所が心当たりがある……犯人が逃げ出しやすい場所でもある“港湾地区”だ。彼は愛用のバイクに跨り向かう、今頃ターゲットは偽情報で向かっている、路線バスを利用している事はヘンリエッタからの報告でもデータでも確認している。

ここで言うデータとは各電子マネーであり今や仮想通貨も使えるようになった、更に乗り込む際に顔認証もする様にしている。これらのデータ使用は警察でも裁判所の令状を要するがガイアスワットの時には事後承諾や黙認になる、法の判断を仰ぐ事すら躊躇するのだ。
「ヘンリエッタが接触するとね?」
『はい、チャームの発動します』
女遊びに一切しないロック隊長すら引っかかる、ヘンリエッタの能力、それは相手を確実に誘惑する……ハニートラップ能力だ。
東欧出身の両親がイタリアで出会い結婚し産れるも同国の経済&治安に不安定であり恵まれてない、遂には金回りに窮を要した親類により偽装リコールによる交通事故に遭う事になるが、当然当局に露見し養育権剥奪され慈善団体が運営する孤児院に過ごす事になった、これは事故の後遺症で両足が不随になり他の親類も祖国の経済状況が芳しくないので障害児を養えるのは不可能であった、しかし慈善団体がアビリアンに乗っ取られており、ヘンリエッタは直ぐに性接待用怪人に改造された。まだ10歳になったばかりの彼女には酷過ぎると思うが両親を失い、居場所が無い彼女はこれしかなかったのだ。
「ご愁傷様」
サムライは呟く。



「(!っなんだ、この子は)」
裏社会のSNSに誘導され港湾地区に向かう連結路線バスに乗り込んだ男は連結車輛前部に立つが先程から少女がGパンのジッパー部分を撫でているのだ。
「(ヤバイ、見つかったら)」

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