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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 1

序章 地球を救う組織を継ぐ者達


20XX年、“次元広域犯罪組織アビリアン”の侵略を受けた地球は一週間で数カ国がアビリアンの支配下に置かれるも、同じくして次元管理機構の要請により“ネィスアース”から派遣された“次元戦隊 アースフォース”の活躍よりアビリアンは滅んだ。しかし一年に及ぶ戦いは人類が経験した事ない深い爪痕を残す事になる……支配下に置かれていた数カ国では極端に繁殖行為可能な人間が減り、地形も変化していた。日本の隣国にある極東亜細亜半島(通種:極亜半島)にある国家は酷く、砂漠化に南北に新たな活火山が出来た事は極亜民族の存亡を左右する事になる。
日本国もアビリアンの侵略を受けるも複数の地方都市が大規模な被害を被っただけで済んだのはアースフォースの受け入れをスムーズに出来たからだ。“機甲警察 ガイアスワット”が設立されたのはアビリアンが作り出した“怪人”を速やかに排除する為である。
元はアースフォースのサポーター組織として受け入れを表明した先進国七ヵ国で設立、地球の技術を補う意味でネィスアース技術が与えられているが地球側の倫理問題も提起しかねない技術も存在する……遺伝子操作にサイボークがその代表格であるが使用を停止すればアビリアン残党でも人類文明は終焉を迎える事になる。怪人は人の生殖器を利用して繁殖、それを防ぐためにガイアスクワットは大幅な組織拡大をした。



日本総本部局長室……机に座る若き男はため息をつく。上がってくる決済を求める報告書はどれも芳しくない案件だ。
「アースフォースの下で走り回った頃が懐かしいですか?狩谷局長?」
「十津川、昔の様に隊長で構わんよ……」
もう五年もなるがアビリアン残党の怪人は日本各地でも目撃されており被害も甚大なものだ。
「やはり隣国の極亜半島から渡ってくるのか?」
「はい……極亜人の手引きの可能性もありますが……人の姿を逸した者達は知能も低下します。我々の場合は怪人には及びませんが身体能力は人間を超えてます」
二人は怪人化される前にアースフォースに救助されるも人間離れした身体能力が付与されていた。局長を務める狩谷は遺伝子操作による肉体強化、十津川はサイボーク化されており外観こそ人間であるが消化器官はバイオリアクター化、視聴覚器官は機械化、マグナム弾を発射出来るハンドガン二丁を撃ちつつも走れる……これはノンキャリ隊員ならエクステンダースーツ無しは出来ない芸当だ。二人は生物学的に人間では無いがアビリアンの残党怪人が根絶出来ない今ではノンキャリ隊員だけで対処するなら例えエクステンダースーツがあっても民間人の被害は免れない。その被害の多くが強制生殖行為、即ち地球上の法律では強姦行為と言う事になるが人間よりも深刻になるケースも珍しくない。そして二人も洗脳されてないとは言え怪人同様に強烈な性欲が巻き起こるので一般の職は就かない、最も二人は警察官とあってガイアスワットの設立メンバーに名を吊られている。
日本国政府も渡りに船と言わんばかりにアースフォースの活動を支援する名目でガイアスワット設立を呼び掛け先進七カ国が同調、ネィルアースからの技術提供を受ける公然とした理由である。無論これには危険性もあり反対意見も聞こえたが人類が家畜化され地球のみの技術で侵略者を排除出来ない事は目に見え、隣国の極亜半島にある二カ国は一週間で征服、国民の大多数が家畜か生体材料にされた。その映像は正視できない程残酷であり日本の某地方都市数か所でそうなりかけたがアースフォースの活躍で最小限度に留まりガイアスワットの活動もそれに寄与した。
「まっ、決済するしかないな」
「活動に文句を言う国民もいますが、政府が黙らせるでしょうね」
十津川は遠い目をして決済のサインをする狩谷を見る。
「どうかね?部下は?」
「なんとか形になりましたね……ノンキャリ隊員とのウケがよろしいようで」
ノンキャリとは一般隊員であり強化外骨格のエクステンダースーツに入り任務に当たる。
日本の感覚で言えば軍警察や武装警察と例えた方がいいだろう。強化外骨格式パワードスーツであるエクステンダースーツを使用して戦闘と救出を主任務にする最も危険な公務員と言う感である。
「キャリアはこれ以上増やしたくはないが極亜半島情勢がアレでは仕方ありませんな……ここら辺は政府の仕事ですので我々はあんまり口出すつもりはないですが」
キャリアとは遺伝子操作やサイボーク化された人間の事で副作用としては尿意と同じ感覚で性欲が巻き起こる。狩谷の場合は妻も同じく遺伝子操作された人間であるので問題はないが十津川はそうはいかない。恋愛や結婚にも慎重を喫する訳だ。
「十津川隊長、ここに居たんですか?お時間ですよ」
白衣に身を纏い、少々幼い感もある女性が入ってくる。
「その、もう少し年齢がある人居ないのかい?博士?」
「隊長の様なサイボークは性拷問も出来るタイプですからねぇ……対応出来る方も限られます、それに男って幼い方がお好きと聞いてますが」
狩谷は苦笑し十津川は観念したように部屋をでる。

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