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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 7

ポジションとしてはガイアスワット福岡支局所属する遺伝子操作タイプの強化人間……あの時は大企業入社二年目で出張先の都市でアビリアンの奇襲に遭いあっという間にサンプルにされた。奇跡的に洗脳されずに済みガイアスワットに救助、そのまま仲間になり気が付けば特任公務員として四年目になる。
「ロック、どうだ?」
「バリアによる遮断は成功、そっちは?」
「ベルタにヘンリエッタ、レヴィが追っている。“サムライ”もな」
「ダック……東京からの応援ってこいつらか?」
「そうだ、狩谷局長としては彼らにコレをさせるのは早いと思ったが……」
ダックと呼ばれた男はサイボークであり人間ぽさを無くしている頭部が異様に見える。
アビリアンにより生身の肉体を奪われ脳を機能させる為に内臓器官をそのまま人工肉体に移植された試作タイプの一人とも言える。洗脳されて無かったのは薬物の副作用が酷く、性欲を支配する事で脱走を防ぐ方式を取っていた…彼はアフリカ系の血を持つ米国人であり生殖器の良さは分かっていたらしい……ガイアスワットに救出されるも祖国で待っていたのは差別と偏見、彼も辟易し在日米軍時代に縁があった日本に移住しガイアスワットに入隊したのである。
「いくらデータにあるとはいえ変種なら……局長も博打打ちだ」
到着した玲らを見た六郎の事ロックは頭を掻く。
「一瀬 丈以下三人、只今現着しました」
「前島 六郎、福岡第二機動隊の隊長をしている。そっちはダック.アルベルトで副長だ」
「はい……状況は変わってないと」
「一番の問題は被害者の数だ、現場は有名な廃墟でな……餌には困らん場所だ」
餌とは無論人間の事だ。
動画やらブログのネタにする若者が多く、当然罪の意識は軽い所か無いに等しい……管理を任されている不動産会社も簡易的な塀や看板を付ける事が精一杯と言うのはよくわかる。六郎は被害者の家族を考えた事は無い、子供の選択で行きつく先がこうなったのに過ぎないからだ。
「ダック、指揮を任す」
「オーライ、ロック」
六郎は通信端末を操作しSESを作動させた。
体を包み込むSESを構成する”ハイパーキルト”が出現し頭部にヘルメット状のパーツが出現、そしアサルトビームライフルを初めとする主武装が収められたパックも転送され装着。四人も同様の姿になり廃病院への突入した。
「着手だ、マスコミには緘口令徹底させろ!」
ダッチの指示に部下は動く。手配中の協力者が福岡市内でサンプルでもぶちまければ惨事になることは目に見えているからだ。それゆえに上空も取材制限されている……。



「バイオシルクウットにバイオラバーウット……うぁ、寄生性花まであるのか」
ロックもここまでの寄生された人間を見るのは久しぶりだ、慣れているとは言え心情的にもキツい。入院病棟だった所には哀れにも寄生された人間らがいた。両手が大木から伸びた触手と同化し下半身が花弁になり生殖器が変異した寄生性花の雌花は雄花と交尾を終えたのか全部萎れている。バイオシルクを産み出す蚕の為にシルクウットにされた者も見られる。
「身元確認が厄介になるな」
やはりスマホ等身元確認に繋がる品物が見当たらない……計画的にこのベットタウンをファーム化するつもりだったのだろう、だがその首謀者は既に浸食型植物に取り込まれておりロビー中央に陣取っていた。
「ひぃぃいいい!」
首謀者の男は悲鳴を出すがロックらは其々の武器を取りだす。
「貴方はもう人間では無いことは確認済みですから」
上半身は急速に植物組織が浸食しアッと言う間に人体木に変化した。

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