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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 5

「都市部では無くベットタウンですね……どうしてまた?」
「闇研行為だな、極亜の連中が勝手に持ちこんだのだろ」
「うむ……首謀者らは既に浸食され“安楽死”の許可が下りている。外部協力者は既に指名手配そしてマスコミに公表し主要交通機関の要所で警戒しているが潜伏している可能性もある……」
外部協力者の顔写真と全身写真が映し出される。如何にも大陸人の風貌で大方日本国籍を得た奴だろう……。
「当該施設は拡散を防ぐためにディメイションシールドを展開完了、浸食植物はデータがあるが変異している可能性もある。SESを展開して突入するように」
「始末して大丈夫ですね?」
「……廃病院を利用されたが持ち主ははっきりとしないが管理を任されている不動産から見取り図を押収している。状況次第では破壊してもよい」
狩谷は説明を終えるとタバコを吸う、これは落ち付かせる為の道具だ。

遺伝子操作された人はストレスにより急激なホルモンバランスの変異で内臓や脳の働きが不安定になる事もあり、生命維持活動を阻害される事も少なくは無い……その為に電子加熱式タバコ形式の安定剤を用いる事がある、これによりナノマシンによる治療をしている、無論限度もあるので気休め程度だ。
「浸食植物を持ちこんだ理由は知っているかね?」
「スレイブスーツの原材料にもなる悪魔の植物……こいつは隣国から持ち込んでいた」
「うむ、歴史的対立があるからな盲心になっていたのだろう……最もそれをやっても今の極東亜細亜半島共和国には得にもならん、奴らは朝鮮半島民族の名すら捨てた者だ」
狩谷はカートリッチを外しタバコを吸い殻入れに入れる。今回は首謀者らの浸食程度で済んだが最悪学校一つが浸食されたらこの国の国民は隣国の極亜民族に対する目は厳しさを増すだろう。
狩谷の言葉に四人は理解する。
「生きて帰って来い」
狩谷はそう告げ、まだ若き部下を送り出した。


「もう五年か……」
狩谷は空中投影モニターに映し出された現場を見て呟く。あの時からもう五年、漸く五年と言うべきか……。



「あっ!あなたぁああ!」
「止めろ!妻には手を出すな!」
あの時追っていた容疑者を目撃した情報によりある都市へと来ていたが突如として異形の動く人形らに獲られられた。そして自宅に居る筈の妻との再会した……互いに全裸で手術台の上で。
「実にすばらしい……浸食植物の苗床にはもったいない位ですよ、遺伝子を操作して我が犯罪組織の先兵としてはたらして貰いましょう」
「先兵!貴様、黒井ではないな」
「その通りです、容疑者“黒井 一樹”は数年前に人間としては終えてますよ……それを私が利用しているのです。彼の知識と姿を……」
「地球の外から来たのか」
「察しがよろしいですね、次元広域犯罪組織アビリアンの犯罪プロデューサー“アルファル”……まあ犯罪に必要な道具や知識を与える訳ですよ、黒井と言う男はどうやら利用されたそうで、自らの肉体を報酬にしているのです……アビリアンとしても渡りに船でしてね」
「!」
信じられない話だが現実として理解するしかない。
「貴方も同じように遺伝子改造しましょう」
アームの先端には注射器が装着され液体が自分と妻に注入された。
「人間の姿は維持出来るようにしてま……うぉお!」
満足げなアルファルがその場から消えた。深紅の全身スーツにシルバーの装飾がされた機材を装着された者が蹴ったのだ。
「大丈夫か!」
「……」
「次元戦隊アースフォースです、脱出しましょう」
彼に随伴してきた犬に似たロボットがパック詰めにしている衣類を探し出した。
「衣類に細工はされてないわね、ほらレットはあっち向いて!」
メタリックホワイトの全身スーツにシルバーの装飾がされた機材を装着した者が妻を助け出した。彼女は注射のショックで気絶、その位置は卵巣がある場所で不気味な紋様が出ている。衣類を着た狩谷も心配な表情になる……それを見たのだろう、レットは通信をする。
「詳しくは基地に戻って見ないと分からないけど……三人とも他は?芳しくないようだな……」
「?」
狩谷は芳しくないと言う意義と自分と妻の現状を知って驚く事になる。



ラウンベースにある医療施設で二人は身体能力と老化遅延の遺伝子操作されたと判明、洗脳とかは無かったがあの場所に囚われた他の人間は社会復帰困難と狩谷にも見て分かる程だった。
「子供を設けても大丈夫なのか?」
「寧ろそうした方がいい、ただ子供には遺伝子障害が起こるリスクがあるが……ネィルアースにはそれを解決する技術がある」
狩谷は決意した。

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