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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 4

「一人で出来るよぅ」
「私ね、玲ちゃんをセットアップさせないと一日が始まらないの」
確かに玲の髪の毛は長く一人で手入れするには時間が掛る、これで巨乳なら誰もが見取れる……本当にアースフォースとガイアスワットの活躍には感謝している。
「ルドルフ、今日は人間用で大丈夫だな」
「ああ……任務の事だがエアウォルフも運用するてっさ、十津川隊長が」
「……デカイヤマになりそうだな」
「俺達まで声が掛ると言う事はそれほど逼迫している事さ……ファーム化すれば経済損失に地価下落、これは自治体としては破産にも繋がりかねない、昨晩になって日本連邦防衛軍出動要請したらしいねぇ」
PADを見た丈は口笛を吹くがあくまで落ち付かせるためだ。
「先発隊は既に出発、連邦陸軍/空軍が監視している。住民の避難は完了しつつある……」
「チェックも済んでいると言う事だな」
「今の所はね……」
ルドルフは食パンを食べつつも言う。



「地方遠征!」
「そうよ、植物系事案だけど過去に対処したケースだから狩谷長官も承諾したのよ」
シャワーヘットが宙に浮き、玲の髪の毛にある泡を丁寧にサユリは落としていく。サユリはサイキッカーでもあり念動力とテレポートが可能なサイボークでもある。モートルが幾多もあるが、これはスキンスーツを着てないからだ……。
「場所は福岡、極亜半島復興本部がある場所からは離れているとは言え植物系怪人は厄介よ……確保では無く始末する事になる」
「……サユリさん、元に戻せないのなら仕方ないよ……誰かが汚れ仕事をするしかないからね」
健気にも聞こえる言葉に彼女は顔を曇らせる。



朝食を終え私服に着替える。制服も揃えているが緊急時に備えてである……。
「録画セット、配達物の受け取り先変更完了」
PCを操作しシャットダウンさせる玲、髪の毛を束ねつつも一部を編み込んでいる。

サユリ自身にも髪の毛はあるが己の中にある機械を作動させ続ける為の冷却装置に過ぎない、髪の毛が弄れないのだ……玲を羨ましく思う事も幾度もある、だがその度に玲は好んで女性になった訳でもない事を思い出す。
「サユリっ、シルキー起動させて」
「っ、うん!」
リビングの一画に置いてあるソファーに座る等身大の人形にサユリは項にあるコンソールにカードを入れると起動する。メイド型バイオドロイドのシルキーは立ち上がる。
「数日帰宅しないから留守番おねがいね」
「ハイ」
如何にも英国風正統メイド欧州少女に見えるが人間では無い、バイオドロイドとは“クローン人間をサイボークした使役用生物”であるが自我を持たない、即ちロボットと同じである。アビリアンの侵略目的はこの様な使役生物の原材料を探し開発する事で各次元の闇勢力に売りさばいていた……アビリアンはほぼ壊滅したが遺されたバイオドロイドは処分するにも抵抗感もあって日本では人材不足でなおかつ自動化が難しい医療や福祉に限り運用する事になるがそれでも溢れる……遂には第24区限定で一般職の一部にも解禁される事になり、玲達が住んでいる宿舎には部屋ごとに一体が配備されている。シルキーもその一体である。
「長引くのなら本部に問い合わせます」
「はい、いってきます」
サユリはニコっとして部屋を出た。
シルキーは無表情のまま仕事にかかる、掃除に洗濯……そして冷蔵庫や常温貯蔵庫にある食材を見て作り置きをしておく……この部屋の住民の嗜好は既に掴んでいるのだ。


「敬礼!」
四人はガイアスワット本部にて礼装に着替えた後に局長が事件の概要をマスコミに発表、同時に玲らも紹介されたが服装により素顔までは明かされてなく、局長室に通される……そして局長が入ってくると丈が号令をかけ敬礼のポーズをする。
「うむ……知っての通り福岡エリアに置いて浸食繁殖型植物事案が発生、住民の避難及び隔離は福岡第二機動隊が完了……日本連邦陸軍/空軍が現地展開し、監視活動及び封鎖活動をしている」
空間投影モニターに情報が表示される。

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