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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 27

多目的用途次元航行船船内にある“酒場”は憩いの場であり、他の傭兵らとも情報交換の場である……その酒場を管理するバーテンダーもまた“傭兵”、即ちこの多目的用途次元航行船の運航管理を一翼を担う。レスナとはメディウムの名である。
「ゴブリンの情報を集めてくれ」
「うん……」
女性バーテンダーは通信端末を操作しカウンター横にある空間ウィンドウが表示する。
「後寄生侵蝕兵器の相場はわかったか?」
「睨んだ通りだ、ここ最近はやけに動きが活発だぜ。ゴールセン」
対怪物用レールガンライフルを持った“ランサー”が呆れた表情で言う。
「地球人を利用した寄生侵蝕奴隷、新皇帝の献上品ね」
“魔女”と呼ばれる女性はにんまりする、豊満な胸を惜しげもなく見せつけるが気にしない。
ゴールセンとはクリーチャーハンターの名である……ランサーも当初は認めなかったがゴブリンのみならず各種怪人に対する知識の幅広さに今では認めている。
「お陰でこの次元に見抜きもしなかった連中がアビリアンを介して集まっている……お前が殺したそいつは真っ先に手を出したが……」
「賞金首、結構な金額」
“魔女”は煙管に似せた電子煙草を吸う……その額は地球通貨である$に換算して数千万$。恐らくネィスアース政府が確認したのだろう……ゴブリンマスターの中には凶悪過ぎて幾多の星系国家政府から懸賞金やら賞金首が出ている事もある。今回始末したゴブリンマスターもその一匹だったらしい。
「何時のも通りだ」
傭兵ギルトに治める金額、仲間に分配金額も事前に決めている、残りは戦災孤児やら侵災害地域に寄付する……ゴールセンの故郷は二度と復興出来ない、アビリアンによって……全滅させられたのだ。
その災禍は湿舌すら動かす事が出来ない程酷く……ゴールセンど同郷であるバーテンダーのフェオもその日は偶々親類の所に出かけていたので難を逃れるも自分の母親は他の女性と共に寄生侵蝕生物を産み出す苗床にされた末に絶命、ゴールセンの母親もそうなったらしく瀕死の状態で駆け付けた部隊により安楽死、その姉妹はゴブリンマスターによって連れ去られ、遺作になった寄生侵蝕生物により“慰安用バイオドロイド”にされた。最もそれを知ったのはフェオが一人前の大人になって事件の捜査資料を閲覧した時でその時には安楽死されている……無理が祟り全身癌に転移された状態で棄てられ大地母神教の病院にて安楽死された。ゴールセンがネィスアース正規軍を准尉で退官したのもこの時期だ……。
過度な抑老効果により子供の姿で、その後故郷を襲ったゴブリンマスターを惨殺したのは傭兵に転職したゴールセンでありフェオも再会した時には彼はサイボークになっていた……そしてレスナと言う武装神官と共に行動していた事も……。
「巣を使うぞ」
「どうぞ、はい」
フェオはカードキーを差し出す、レスナは強大なサイコドライバーーであるのだが……それは寄生侵蝕生物と共存しているのだ。


巣とはセックスルームである……人間に近い種族はともかく、爬虫類や他の哺乳類に近い高等知能生物には発情期が残されているのである。ただ人間に近い種族も発情状態にさせる事も可能である……それを可能にしたのは寄生侵蝕生物だ。

バルハラン星系帝国のアクメックス器官と双璧を成すのがネィスアース星系が産み出した“寄生侵蝕生物”……これは虫に近い大気圏外生物をベースに遺伝子設計された人造生物だ。寄生する事で能力を強化若しくは発現させる、レスナのサイキック能力が広範囲で尚且つゴブリンらに及ぶのも寄生侵蝕生物が股間部分から臀部に張り付き女性器を刺激する事で脳をオーバードライブさせる。リスクもある、一つは常に発情し易い……元々サイコドライバータイプの寄生侵蝕生物は慰安用バイオドロイドが突然変異した個体でこれを扱えるのは中々見つからない、レスナは元からサイキック能力を付与された怪人素体であり、カルト教団向けに用意されたモノらしい……最も計画が露見したのもレスナが何者かによって大地母神教に預けられた事がきっかけであった。
「ゴールセン様ぁ」
「大丈夫か?脱がすぞ」
ベットにソッと下し同時に神官服を脱がしていく……股間に禍々しいモノが赤い瞳をゴールセンに睨むも直ぐに消える。
「新しい子を作らないと……ね」

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