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機動装甲警察 ガイアスワット
官能リレー小説 - SF

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機動装甲警察 ガイアスワット 11

アビリアンにより征服された両国のダメージは未だに残っている、アビリアンに組したのも日本を従える為だと言う音声記録すらある位だ。
「表面が乾いてますね」
粘液が滲み出るのが追いつけない……既にグレネード弾の炎と潮風で怪人は苦しみだした。
「三人とも下がれとっね!」
サムライは福岡市内中心区域から自動車で駆けつける。アラードバードと呼ばれる小型ドローンが天井部に装着され主翼部分がパトライトとして機能するので覆面パトである。
「「「サムライっ!!!!」」」
彼が持つ日本刀は刃の部分は小惑星で採取しアビリアンのファクトリーで製造された一品である。それを手にしてコールする。
「変身」
SESを装着し刀を抜く。

「どげんしてこうなるとね?」
その言葉と同時にサムライが持つ日本刀は怪人を青竹如く縦に真っ二つにした。人権上最悪だが種の存続では最良の形で事件は幕を閉じた。



事後処理が進む……それを見つめる眼が遙か彼方にある事も知らず。
「あれがガイアスワットか」
「恐れずに足りぬかな?」
その声すら知らずに……ガイアスワットらは活動する。


第一話  出動!新人チーム 終
閑話休題



アビリアンは戦闘ドロイドも使うがバイオドロイドと称される生物兵器を使う……このバイオドロイドは二足歩行が出来てある程度知能があれば現地で調達出来る、地球の場合は人類がそれに該当した。猿とかも施してみたが満足しなかったようだ。
「アナタタチニテイコウデキマセン、イルイヲヌイデクダサイ」
次元フィールドに遮断されたそのベットタウンに出現した機械人形をにらみつける少年、後ろには少女が居る。機械人形の足元には絶命した大人が数人地面に倒れていた。
「くっ……」
「ケン君、しにたくないよ!」
泣き出しそうな幼馴染の声に少年は迷う。
「シュウチシンガアルトニンテイ、ソレデハイチジセンノウサセマス」
マイクのハウリングに似たような音に二人は耳を塞ごうとした。
手が動かない……否、体が自分らの意思に反して衣類を脱ぎ始めているのだ。少年も少女も戸惑うも体が勝手動いている。
「うぁああっ!」
「いやああああっ!」
直立不動にされたケンに幼馴染のミク、共に小学四年生で男女の意識が芽生える第二次性徴期に差し掛かっている。偶々通りかかった彼女は言う。肌の露出度が高く恥部を申し訳なさそうに隠す水着の様な衣装をデカイマントが妖しげに風に揺られている。
「洗脳音波ね……うん抵抗でもしたらレーザーで手足バラバラされるから」
「「!!!」」
「私はアビリアン幹部のリリーよ、まあ幹部と云っても現地雇用の中間切り捨て役になる可能性もあるけどね〜〜〜」
「に、人間?」
「元ね……生物学的に人間で無くなったのよ」
彼女には女性にはない男性生殖器があった。
「人間には両性具有は自然繁殖する事は稀、私ね……頭脳を解放したら頭いいからってアビリアンの人に誘われたの〜〜〜〜学校よりもやりがいあるし♪ああ、ドロイドちゃん……この二人よろしくね」
「そ、そんな……理香お姉ちゃん」
ミクの言葉にケンはハッとする、いじめを受けて不登校になった中学生が近所に居る事を……まさか。
「確かにそんな名前だったわね……ふふっ、ケン君の事も知っているよ、彼女の記憶でね」
ドロイドに首輪を装着された途端に電流が来る。
「逆らうと首輪の裏側にある電極から放電されるの……まっこれでも優しい方よ、今はね」
“今はね”と言う発言にもリリーは妖しげな表情を浮かべた。
「ファクトリー二イソウサセマス」
「OK」
ミクは愕然とするしかなかった、いじめのターゲットされ遂にひきこもりになってしまった理香の面影は無くなっていた。

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