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寄生侵略者
官能リレー小説 - SF

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寄生侵略者 8

「くそっ!何なんだよ、これ?」
「何で俺がこんな目に!」
「嫌だ、死にたくない!」
「助けてくれぇ〜」
様々な悲鳴が聞こえる中、俺はどうにか脱出しようと試みるが全く身動きが取れない。
「駄目だ…。ビクともしねぇ」
様々なケーブルや金属のパイプの集合体の様なそれは、まるでゴムのように伸縮自在だ。
俺の眼の前でもがいている男子生徒達の体が塊の中に沈み始めた。
「うあぁぁぁぁっ!?」
「ぐっ…苦しいぃ…」
「た、たすけ…」
叫び声と共に次々に沈んでいく男子生徒達。俺も同じ運命を辿るのかと思ったが、中々その時が訪れない。
そうこうしているうちに彼等を取り込んだ灰色の塊が不気味に脈打ち始める。
グチュッ、ゴボォ…ジュルルル…
耳障りな音を立てながら、塊の中で何かが起こっている。
やがて、それが収まると灰色の塊の表面が波打つように揺れ動く。
「あ、あいつらはどうなったんだ…まさか消化されて死んだとかじゃないだろうな?」
不安げに呟いた瞬間、灰色の塊の一部が裂けるように開いていく。そこから覗いているのは取り込まれた男子生徒達の股間の部分だ。
彼等は塊の内部でブリッジのような体勢で固定されて、股間だけが外気にさらけ出されている。
サイズや形の違う男のシンボルが並ぶ様は何とも異様な光景だ。
独特の臭気が漂ってくる。
塊はゆっくりと回転を始めた。まるで工場のベルトコンベアに載った部品が加工されていくかのように、突き出された亀頭に細い触手が絡みついていく。
クチュクチュと刺激され、次々に勃起していくペニス。回転が終わる頃にはどれもが射精寸前になっていた。
彼等は塊の中でどのような表情を浮かべているのだろうか?絶望?苦痛?それとも快楽?そんな事を考えている間に俺の股間は痛いくらいに張り詰めてしまっていた。
唯一俺に見えているチンコがしっかりと上を向いているので、彼等が快楽を感じているのは間違いなさそうだ。
プランプランと上下左右に揺れ動くモノのその先端からは先走りの汁が滴り落ち、床を濡らしていた。
まるで彼等が見えない何かと性交をしているかのような錯覚に陥り、俺は興奮を抑えきれなくなっていた。
塊に取り込まれた被害者である筈の彼等も擬似的な性行為を楽しんでいるのかも知れない。唯一外部に露出した股間部をしゃくり上げる様に動かしている。
次第にその動きは激しさを増していき、同時にチンコの痙攣も激しくなっていく。
そろそろ射精か、と俺が思った次の瞬間だった。宮田の声が割り込むように聞こえてきた。
「非適合者に特殊処置を行う」
その言葉と共に塊の中から細い触手が飛び出してきた。

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