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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 99

奴がひるんだところで、オレは渾身の全力でもって大蛇をはがそうとする。
「ぬぐ・・・・おおおおお!」
オレの全身の筋肉が盛り上がってゆく。
ギギギ・・・ブチッ!!ドサッ!
はあ、はあ、はあ・・・・・・・・
文字通りの全力で、どうにか大蛇を内側からちぎり破ることに成功した。
これ以上は怪光線を撃たないほうがよさそうだ。視力はとりあえず保たれているが眼が痛い。
畜生、こうなったら力技だ。オレはもう一本大剣を拾った。両手に1本ずつ持つ。怪光線に頼れない以上、近づいてくる奴を片端から力技で切り裂いてやる。
辺りはすでに失血死した奴、ミキサーにかけられたように肉片になった奴、いくつにも身をちぎられた奴など、多くの死体が転がり、血の匂いなどが漂っている。ハハハ、このオレにふさわしい情景じゃないか。
 
 
 
 
 
そのころ、ミミとオルゾスは・・・。
「あんな娘たちなど、放っておけばいいものを・・・・・」
「ラグ様、待ってくださーい。」
やや遅れてラグを追っていた。
追って走り出して、しばらくすると。
眼前に、人だかりがしている。
「何だ・・?」
「なんだかさわがしいですね。」
剣戟の音、暴風のような音、断末魔の叫び声。
何かが戦っているようだ。
「まさか、ラグ様かなぁ?」
「・・・・。様子を見てみよう。」
二人は何食わぬ顔で後集団の背後に立った。
すると、丁度ラグが大蛇二体と戦っているところだった。
「あっ。ラグ様だ・・」
思わずそう言ったミミの口をオルゾスがふさぐ。
「とにかく様子を見よう。今は黙っとけ!」
小声でオルゾスが言う。
・・・・ぶちっ、ぶちぶちっ・・・
ラグに巻きついていた大蛇が内側からちぎられたのだ。
「なんという力だ・・・・」
オルゾスがつぶやく。
ほかの魔物たちも息を呑んでいる。
その間にラグはもう1本の剣を拾っていた。
次第に驚きが沈静してゆく。
その時、前集団から六体もの魔物が『封身開放』を始めた。後集団でも何名かが『封身開放』を始めた。
まず現れたのは、首なしの馬にまたがり、自らの首を左小脇に抱えた女騎士、デュラハンが三体。
続いて、槍を手にしたデビルの娘が三体、前に出る。
さらに、後集団からはサキュバス二体が現れた。頭と背中に蝙蝠のような羽を生やした美女だ。
「さすがにまずいか・・・・?」
 ラグ様・・・・・・勝って下さい・・・
呟くオルゾス。心の中で祈るミミ。
 
 
 
 
なんてこった・・・・まだこれだけ残ってやがったか・・・
今度は八体かよ・・・・ええい、いまいましい!だから言ってやった。

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