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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 217

「そ、それはダメです!いくらオルゾス様の頼みでも聞けません!
 あそこにいた魔物のほとんどは、腰が抜けていまだに安静にしてなきゃいけないんですよ!?
 動けるようになったらご案内しますから、それまではおとなしくしててください!」

しかしそれだけは譲れないと、リザも必死に抵抗する。
仕方ない。また力ずくで聞き出すか?
オルゾスがそう思ったその時だった。

バァンッ!ドガッ!!

「おぶっ!?」
「リザ様!大変です!ラグ様が・・・って!
 何うずくまっているんですか!?この一大事に!?」

突然背後のドアが蹴破られ、リザの後頭部に命中。
悶えるリザの背後から、アスタナビュートを呼びに行ったナナリが姿を現した。

「あ・・・アンタね、一体誰のせいで・・・!」
「それどころじゃないんです!ラグ様が目を覚まさしました!」
「「!!」」

その言葉に2人の目の色が大きく変わる。

「今、動けるものはみなラグ様の元に向かっています!
 我々も早く!」
「わかった、すぐ行く!オルゾス様!
 そういうわけで少し席を外しますが、おとなしくしていてくださいね!?
 具合がよくなったらすぐにご案内しますから!」
「なっ・・・!?ちょ、ちょっと待て!」

最愛の主の復活と聞いて、リザが止まれるはずもなく。
ナナリをとともに部屋から出て行ってしまった。

「リザ!ナナリ!私の命令が聞けんのか!?おいッ!?」

何とか自分も追おうと試みるも、砕けた腰ではそれもままならず。
再びベッドから転がり落ちたオルゾスは地面の上で、もぞもぞともがくことしかできないでいた。
――――

オレの知らないところで物語は少しずつ動き出している。
オレを利用するもの、オレを憎もうとするもの、オレに全てを捧げようとするもの。
やがてオレは外の世界に進出するに当たって、この愚者の迷宮で何回か大騒ぎをすることになるのだが、それはまたの機会に取っておくことにしよう。
ここでそれを語るには、ちょっと時間が足りなさ過ぎるから。



-完-


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