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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 1

異世界アスガルド。
100年前、この世界で全てを手中に収めんとする魔王とその野望を挫かんとする勇者の壮絶な戦いがあった。
おびただしい屍の山と血の大河を作る過酷な戦いの末、勇者は見事魔王を討ち果たすことに成功した。
人々は勇者を称え、その名は英雄譚として今でも語り継がれている。

しかし物語はここで終わらなかった。
語られぬ歴史として封印された続きが存在するのだ。
魔王を見事倒した勇者は世界各国の軍を率いて魔王の残党を掃討するべく大規模な『魔物狩り』を行った。
あまりに苛烈な内容であるため詳細は省くが、これにより知能の低い低級の魔物を除いたほとんどの魔物が虐殺、奴隷とされた。
さらに勇者たち人間の暴走は止まらない。
本来人間に友好的であったエルフやドワーフなどの亜人種さえも襲い始めたのだ。
これによって人間は富と繁栄を約束された種族として確固たる地位を築いた。
かつて物語で魔王と勇者が築いたとされる屍の山と血の河を超える犠牲の果てに。
・・・この語られぬ物語は語り部たちがその苛烈さから封印されたわけではない。
後世の人間たちが、とるに足りぬ、語るべき価値のない物語として抹消されたのである。
過去より語られた物語はこれでおしまい。
それではこれより未来より語られる物語をご覧いただこう。

舞台は辺境の小国『ハリマジ』に広がる大迷宮『愚者の迷宮』。
100年前、勇者に倒された魔王が拠点としていたダンジョンである。


コポ・・・コポポ・・・ゴボォッ!
「ッ!?」
驚いた。いや驚いたなんてもんじゃない。
気がつくと俺は卵状の水槽の中に閉じ込められていたのだ!
でも何で?
ゴボォッ・・・!
いかん、空気が!死ぬ!死ぬ!
・・・あれ?
俺は死ぬまいと懸命にもがいていたが、いつまで経っても息苦しさは感じなかった。
どういう仕組みか知らんが、とりあえず溺れ死ぬことはないらしい。助かった。
落ち着いてくると今の自分の状況が少しずつわかってきた。
なぜだか知らんが、俺は全裸でこの卵水槽に閉じ込められている。
中はやけに狭く、手足を伸ばしきることもできない。
周囲はやけに生々しい赤い材質で覆われている。
そんな中、一面だけが透明な材質でできていて、
そこから外の景色が見える。

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