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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 68

「・・・すまなかった!」
「「!?」」

わずかのためらいの後、オレはその場で土下座して謝った。
突然の行動に、ミミ(大)もオルゾスも驚いている。
しかしそんなことは関係ない。
オレは知らないこととは言え、やったことにケジメを取らなければならないのだから。

「確かにおまえはオレを殺そうとしたよ!
 そんでオレはおまえを襲った!
 でも信じてくれ!
 オレはおまえを殺す気もなければ、襲うつもりもなかった!
 あん時のことは意識がトンでてよく覚えちゃいねえが・・・。
 オレはその責任を取るつもりで、おまえたちを助け、このチビッコの力を借りに来た!
 こんなもんじゃおまえの気がすまねえかもしれなえが、許してくれ!
 この通りだ!」

それは生まれてきてわずか1日しかないオレにできる、精一杯のことだった。
・・・とは言え、相手は『あの』オルゾス、蹴りの1発2発は覚悟していたが・・・。

「・・・・・・・・・?」

・・・いつまで経っても蹴りが来ない。
オレとしては来ないほうがうれしいのだが、一体全体どういうこった?
オレは恐る恐る顔を上げると・・・そこには顔を真っ青にして慌てふためく『女』がいた。
「・・・・・・っ?!・・・っ!・・・っ!?」

オルゾスは口をパクパクさせながら、どうしていいのかわからないと言わんばかりに慌てふためいていた。
コイツがあのオルゾス?
プライドが人一倍高そうなあの?

「お・・・オルゾス?」
「はっ!?」

オレが顔を上げていることにようやく気づいたオルゾスは、姿勢を正して無理やり元の調子に戻そうとする。

「ま・・・まぁ、貴様がそこまで言うなら、ゆ・・・許してやらんわけでもない、が・・・」
・・・いえ、オルゾスさん?
許してくださることもうれしいんですが、さっきの『アレ』は何だったんでしょうか?
オレはミミ(大)に頭を下げている間に何があったのか聞こうとアイコンタクトを送るが、本人は気づきもしない。
というか、こっちもこっちで、怖い顔をしてオルゾスのヤツをにらんでいる。
まるで親の仇でも見るかのような勢いで。

「と・・・とにかく!今度こんなマネをしたらタダじゃ済まさないからな!」

オルゾスは一方的にそう言うと、反論は受け付けないとばかりにそっぽを向いてしまった。

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