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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 69

・・・まあ、許してくれるのならそれでいいけど。
しかしせっかくまとまりかけた話に冷や水をぶっかけるようなマネをするバカがいた。

「だぁ〜いじょうぶですよ、オルゾスさまぁ?
 そうなる前に、私の、この大きくなったか・ら・だ・で!
 しっかり精を搾り取って差し上げますからぁ〜!」

ミミ(大)である。
しかし何だ、その妙に悪意のこもった白々しいセリフは!
しかも顔は笑ってるけど、目は笑ってない!
つーか、冷たいまでの殺気がこもってるぞ!?
あ、オルゾスの顔色が変わった。

「・・・ほぉ〜・・・。下級魔族のおまえがか?
 ちょっと成長したからって、ずいぶんと大きく出たものだな?」
「いえいえ。少しでもラグ様のお役に立ちたいだけですよぉ〜」

な、何か知らんがものすごい火花が散ってるな。
こ、ここはさっさと話題を切り替えたほうがよさそうだ。
オレはおもしろそうな顔でこちらを見ているサルスベリに話しかけた。
時間を無駄にするのは嫌いだったんじゃなかったんかいっ!?

「す・・・すまないな、貴重な時間を使わせてもらって・・・」
「いや?そんなことはないぞ?
 下級種であるウサギの獣人の急激な成長に、
 魔王反対派のオルゾスの性格の変化。
 さすがは禁忌を犯して作られた人造の魔王。
 実に有意義な時間を過ごさせてもらっているよ」

皮肉たっぷりに言ってやったオレの謝罪に、サルスベリは聞き捨てならないセリフを返してきた。
まるで、オレがこいつらを変えてしまったような・・・。

「フフッ。私に聞きたいことがあるんだろ?
 茶の用意もできたところだ、お茶請け代わりに話でもしようじゃないか」

そう言うサルスベリは、まるで全てを見透かしたかのような、不気味な笑顔を浮かべていた。
「・・・・・・(オレ)」
「・・・・・・(ミミ)」
「・・・・・・(オルゾス)」

重い空気が部屋に充満する。
これがこれから話されることへの緊張感だったらどんなによかっただろう。
しかし何故、オレは両隣に座ったバカ2人のために肩身の狭い思いをしなければならんのだ!?
目の前のチビ女(サルスベリ)はチビ女で、ニヤニヤ笑って助けてくれねーし!
とにかくいろいろな意味で事態を打開するべく、オレはいよいよ話を始めてもらうことにした。

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