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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 54


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「ん・・あ・・・・?」

たがの外れた獣のような交わりから一夜・・・つってもここは地下らしいからよくわからんが。
ともかくオレことラグ様は目覚めた。
なんかずいぶん寝てたような気もするが・・・まあいいや。
とりあえず隣でぶっ倒れているであろうミミを起こすべく、オレは上半身を起こした。

「おいミミ、起きろ。朝だぞ」

オレは目をこすりながら、隣で寝ているであろうミミを揺り起こそうと右手を伸ばす・・・が。

スカッ・・・、

(・・・あれ?)
伸ばされた手はむなしく空を切った。
逆だったか?そう思って反対側に目を向けるも、そこにもミミはいなかった。

「・・・・!?」

その瞬間、寝ぼけてた頭が一気に目覚めた。
いや、正確には血の気が引いて眠気など吹き飛んだ。

「どっ、どこ行ったっ!?ミミ!?ミミーッ!?」

それからのオレがどんな醜態をさらしたかは言わずともわかるだろう。
でも驚いたのはそれだけじゃない。
いつの間にか捕まえておいたオルゾスまでもが姿を消していたのだ!

「やばい。やばいぞやばいぞやばいぞ!」

オレは慌てふためく心を無理やり静めて考えた。
何を?もちろん2人の消えた理由、そしてその居場所だ。
オレの頭の中でさまざまな疑問や予想が展開される。
どうやってオルゾスはあの戒め(SM風)を解いた?
逃げられたとしても、何で憎いオレには手をつけなかった?
ミミはなんで姿を消した?
食料調達?あれだけヤられて?
逃げたオルゾスを探しに行った?弱いのに?
オルゾスに捕まった?オレが目の前で寝てるのに?
ダメだ。どんな理由を考えても納得いかない。
まるで穴の開いたコップに水を注ぐがごとく、どうしても矛盾が生じてしまう。
・・・いや、今はそんなことを考えている場合じゃない!
オレは頭を振って雑念を払うと、すぐさま2人を探すべくドアへと走った。
理由はわからねえけど、とにかく今は2人を確保するのが先決だ!

・・・今にして思えば、この時オレはよっぽど焦ってたんだと思う。
この大迷宮『愚者の迷宮』の地図もないのにどうやって2人を探すつもりだったのやら。
今思い出しても顔から火が出そうだ。

オレはドアを勢いよく開け、外に出ようとした・・・が。

ぼよんっ、

目の前に現れた、真っ白で柔らかい壁にオレは半ばめり込むように激突した。

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