PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 53
 55
の最後へ

モンスターハーレム 55


「ふぎ?が・・・ふがが?」

いや、全部が柔らかいわけじゃない。
柔らかいのは顔だけで、首から下は何か硬い感触がある。
薄いスポンジ越しに触った弾力のあるゴムの感触と言えば伝わるだろうか?
突然の出来事にびっくりしたオレは、事態を把握するべく、部分的に柔らかい壁に押して真っ白い壁から距離をとった。


部分的に柔らかい真っ白な壁の正体・・・。
それは予想通り見目麗しいメイドだった。
オレが顔を埋めていたのは彼女の巨大なバスト。
お釈迦様の手のひらならぬ、メイド美人の乳の中をもがいていたというわけか。
しかしおそらく彼女も魔物であるだけあって、普通のメイドにはない特徴がいくつかあった。
その1つが背の高さ。
今まで出会ってきた連中の多くは大体オレと同じくらいくらいだったが、彼女はオレより頭1つ分くらい大きい。
そぢて何よりメイドに似つかわしくないのが筋肉質なその身体だった。
メイド服のせいで傍目にはわからないが、1枚皮をむけば無駄な脂肪をそぎ落とし、見事にシェイプアップされた身体が隠されている。
ぶつかったときの感触からしてずいぶん鍛えこんでいるんだろう。
後は身体的な特徴は何もない。
ケモミミもなければ角もしっぱもない。
メイド服に褐色の肌、黒髪のロングヘアーと見た目は人間と変わりない。
しかしそれが彼女の実力を暗に語っているようでかえって不気味だった。
コイツはいったい何者なんだ?魔物には違いなかろうが・・・。

「そんなに警戒なさらないでください。
 私はゲームの参加者ではありません」

怪しむオレの態度が表に出ていたのだろう、大柄メイド、略して大メイドは無表情に、抑揚のない声でそう言った。
「げーむ?さんかしゃ?」
「覚えておられませんか?
 カグラ様があなたに提案された『食うか食われるか!生贄サバイバルゲーム』のことです」

あ。カグラの名前で思い出した!そう言えばそんな話もあった!
オレはとっさに離れて身構える。
反魔王蘇生派の連中なら何をされるかわからない。
・・・ったく、こっちはミミを探しに行きたいってのに!
謎の大メイドは一向に仕掛ける気配はない。

「・・・人の話を聞いてましたか?
 私はゲームの参加者ではありません。
 カグラ様の命により、ミミ様の代わりを仰せつかったものです」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す