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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 43

「ふむ・・・まだおなごが欲しいとは」
「は?」
ロカの思わぬ一言に今度はこっちが固まる。
いや待て。オレはオルゾスを運ぶ人手が欲しいんだ。
「ちょっ・・・」
「精力旺盛なのは良いことです。今度の『種』の出来は予想以上だったようですね」
カグラもよく言ったとばかりに褒め称える。
そもそもあんな言い方をしたら『もっと女をよこせ』と聞こえるだろうに、この時のオレは決闘から生還できた安心感ですっかり失念していた。
「しかし・・・のぉ」
お?やっとオレの願いが天に通じたか?
ロカの言葉に事態の収拾に期待がかかる。
しかし魔物に情けをかける神様がそうそういるわけもなく。
「そうですね、さすがに一部隊を差し上げられませんし。ここは1つゲームをしませんか?」
ものの見事にオレの期待は裏切られたのだった。
「「ゲーム?」」
カグラの言葉に反応するオレとロカ。
そして憎らしいほど余裕の笑みを浮かべる魔王代行。
ああ、オレの命はコイツの手のひらの上なんだな、と今さらながらに実感する。チッ!
「ええ♪名づけて『食うか食われるか!生贄サバイバルゲーム』、なんてのはどうかしら?」
・・・前言撤回。オレの命だけでなく、まわりの部下すらも盤上の駒に過ぎないようだ。
死んでも死にきれない。
ふとそんな言葉が頭をよぎった。
「・・・で?いったいオレに何させるつもりなの?」
半ばあきらめモードで答えるオレ。
ああ、誰かこんな恵まれないオレに名前と愛をください。
「いいえ?あなたは何もしないで結構ですよ。
 何かするのはあなたに捧げられる生贄たちですから」
心底うれしそうに、カグラは言った。
「このゲームは私が無作為に選んだ娘たちをあなたが好きにするゲーム。犯すも殺すもあなた次第というわけです」
「何だそりゃ?オレにはメリットしかねえじゃん」
「そうでもありませんよ?魔王復活反対派からすれば暗殺のチャンスにもなりかねませんし」
うおっ!?なんてリスキーなゲームを思いつくんだ、コイツ!
カグラの邪気のない笑みに底知れない何かを感じる。
少なくともそれは善意ではないのは確かだ。
 

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