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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 31

ザワッ・・・!
その一言で予想通り大きな動揺が広間に走る。
「・・・正気か、小僧?
 カグラ様直属の兵士である、この、私と?」
「何ならこの部屋の女全部でもいいぜ・・・!?
 オレが失敗作じゃないってんならこのくらいのりこえられるだろうしなぁ・・・!」
あたかもあたりかまわずケンカを売るチンピラのように挑発するオレ。
しかし実際はかなり緊張していた。
正直、これは賭けだった。
とんでもなく強い兵士を出される前に、せめて相手くらいこちらで選ぶイニシアチブを得るための。
奴が口を開くまでのわずかな時間がやけに長く感じた。
「・・・いいだろう。死に行くもののせめてもの願いだ、私も参加してやる」
・・・やった!
その一言で全身に安心感が広がる。
・・・油断するな!芝居がバレたら・・・。
オレは腰が抜けそうになるのを懸命にこらえる。
事実、その考えは当たっていた。
「オマエが戦う相手は私を含めて4人。
 ハンデとしてオマエが倒した相手は奴隷としてくれてやろう。
 私と戦うまでにその命、持てばいいな?」

「・・・。」

(・・・ヤベ・・・!俺、喧嘩売るタイミング間違えたかも!!)
オルグスは何と言った?
(「オマエが戦う相手は私を含めて4人。
『ハンデ』としてオマエが『倒した相手は奴隷としてくれてやろう』。
 私と戦うまでに『その命、持てばいいな?』」)
要約すると、『俺は相手を倒せても殺せない。しかし俺は殺されてもいい』ということだ。
(こっちは殺意の波動縛り、力全開禁止!!。
 されど、相手は殺意満々、力目一杯で俺をぶっ殺せる!!)
ハンデどころか……殺生禁止食らっちまって圧倒的に不利じゃねえか…

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