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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 28

そのせいで魔王としての教育は未完成ってことか、クソッ!
オレはいらだたしげにカグラを見返した。
確かにオレは今まで「記憶を失っていた」と思い込んでいたし、武術はまだしも、魔法の使い方なんて見当もつかない。
天国が一転、地獄の中に放り込まれたってワケかい!
「しかしあなたが失敗作であるとは限りません。
 生き残る術はあります」
「・・・その方法は?」
「それは実力で我々を屈服させることです」
・・・定番っちゃ定番だが、確かに生き残るにはそれしかないな・・・。
「実力を示せば魔王の復活反対派も納得せざるを得ませんし、あなたが『失敗作』ではなく『未完成品』なら目覚めるきっかけとなるかもしれません・・・」
魔王復活反対派・・・。面倒な奴等もいるもんだ。・・・時間もあんま無さそうだしな。
「一つ聞きたい。」
「はい、何でしょう?」
「あの水槽、封育樹とやらは魔王として必要な知識、技術も俺に与えると言ったな。・・・今の俺がまたあの中に入りその知識、技術は会得することはできるのか?」
「!」
カグラが驚いた顔をする。
チンタラなんてやってらんねぇ!少しでも早く完全に、可能性があるならなりふりなんか構ってられるか!
「・・・結論から言えばできます。」
「何かあんのか?」
「はい。封育樹は元々0から1を生み出し育むモノ。・・・中に入れば今の貴方の記憶、経験、恐らく人格も全て0から塗り替えられてしまいます。つまり今の貴方は・・・消えてしまいます。」
「ちっ!」
意味ネェ!俺が消えたら元も子もねぇよ!・・・流石に世の中んな甘くはできてねーか・・・。
「・・・あんたらを認めさせるのは別に今からじゃなくてもいいよな?」
「はい、何時でも構いませんよ。ただお時間はそれほど無いと自覚なさってくれれば」

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