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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 22

「愚者の迷宮の最深部、謁見の間へようこそ。
 歓迎いたしますわ、我ら魔物の救世主よ」
玉座に座る白いローブに身を包んだ金髪の女性。
彼女が誰なのかは初対面のオレでもすぐにわかった。
「お初にお目にかかります。私がこの迷宮の主にして魔王代行を務めております・・・カグラです」
彼女はそう言ってとても優しく微笑んだ。
(チッ…。なんかあの笑顔、気にイラネェ)
俺のカグラの第一印象がこれだった。
一見、極上の女神のような微笑み…。正に完璧。
この笑顔を見る為ならば自分の全てを託してしまいたいような…。
「フン。前置きはイラねーゼ、とっとと俺の事について話してはもらえねーか?…といっても、種だの、魔物の救世主だの、あの水槽だので微妙な見当はついてんだが…。」

俺はずかずかと玉座の前までミミを連れて歩いて行きドカッと腰を下ろし胡坐をかいた。(ついでに頬杖)
…どうみても場末のチンピラにしかみえねぇ。
因みにミミは俺の後ろで半身を隠している。
(ミミの奴、恐らくは本能か…カグラ…コイツは気を許しちゃいけねぇ。絶対に。)

ミミは目が離せないのか、じっとカグラを見ている。
その目つきは得体の知れない恐怖に勝つため睨みつけているようだ。
「おい貴様!カグラ様の御前であられるぞ!無礼であろうが!!」
恐らく護衛部隊の隊長かと思われる奴が、胡坐をかいて座っている俺の首に槍を突き付ける。

「構いませんよ、オルゾス。」
「っ!しかし…!」
「俺はただ話を聞きに来ただけなんだがな…。」
槍の刃の付け根を俺は軽くつまみ…
「よっ。」

   パギィィンッ

軽く力を込めへし折る。
「なっ!…馬鹿な!硬質ミスリル製なんだぞ!!」
オルゾスとやらは信じられんという様な表情で折られた槍の穂先を見る
「殺りあいてぇってんなら、応えるゼ?」

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