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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 23

「こっちはイ〜イ加減にイライラしてるんだ。目が覚めて見れば訳のワカラン気味悪い水槽の中、でもって水槽を出たら更に何時間もこの右も左もワカラン糞迷宮で彷徨って、だらしのネェ兵士共には囲まれるは尋問されるは、自分の正体はお預けくらいまくって・・・etc,etc・・・。」
ちゃっかりミミを犯ったのは伏せる。
「んんで!挙句の果てがこれだ。いくら寛容そうなアンタでもこれはクルもんがあると思うゼ?な?」
話している最中に例の真っ黒いもんが俺の内からとめどなく噴き出る。
「ううっ!」
オルゾス含む護衛隊の連中共も流石にコレには呑まれたらしく表情がみるみる険しくなっていく。
・・・勿論ミミも。
「・・・。」
ミミが前みたく俺が暴走するんじゃないかと怖がりながら心配そうに見つめながら俺の腕をギュッと抱く。そんなミミに俺は優しい目で見つめ返す。

    (大丈夫だ)
と、伝える。
それを見てミミも安堵したか表情が軽く和らぐ。

しかし、こんな密度の高い殺気を平然と受け流す者がいた。しかも笑みすらうかべている。口元を扇子で隠している上にミミの方を見ている為、殺気を放っている当の本人は気づいていないが。

「ふふっ。…良かった・・・成功・・・。」

「あん?なんか言ったか?」
「いいえ。・・・それよりも申し訳ありません。色々と御無れぃ・・・。」
「謝罪の気があるならさっさと話してはくれねーか?俺の正体とやらを。」
カグラの謝罪を無理矢理断ち切る。
(やっぱ、こたえてネーな。・・・魔王代理というだけはあるな)
「き、貴様!カグラ様の謝罪の御言葉を…!」
「いいのです!オルゾス!・・・下がりなさい。」
「〜〜っ!・・・御意!」
性懲りもなく突っかかってくる騎士道馬鹿をカグラが下がらせる。オルゾスは苦虫を潰すような顔をしながら俺を睨みつけた後、元の位置に戻る。
(くくっ。面白いな、アレ。折られた刃の無い槍を持って立つ姿は中々見られるものじゃないな。間抜けにしか見えん、最早ギャグだな。)
ミミも気づいたのか笑いをこらえる為時折震えている。

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