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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 201


――――

(何だ?これは?私はいったい何を見ている?)

目の前で繰り広げられる信じられない光景に、サルスベリはそう思った。
おそらくそれは隣にいるオルゾスも・・・いや。
この部屋にいる魔物たち全員が同じ考えをしているだろう。
いくらこれまでの戦闘で圧倒的な戦闘力や魔力を見せてきたとは言え、これはあまりに異常すぎた。
生まれて間もないはずのオレが、教えてもいない魔法を使うだけでも驚きなのに。
こんな膨大な魔力を放出して。しかもそれを使いこなしている。
普通の魔物なら、これほど膨大な魔力は出せない。
そんなことをすれば魔力だけでなく、生命力さえ枯渇して死ぬ。
死体は一瞬にしてミイラと化し、そよ風1つで砂となる。
仮に出せたところで、これほどの魔力、将軍クラス数人がかりでなければ扱うことさえできないだろう。

「こ・・・れが・・・。禁忌とされた理由・・・なのか・・・?」

呆然とつぶやくオルゾス。
そんな中、放出されたオレの魔力は部屋全体に浸透していく。
自分自身が部屋になったような不思議な感覚に、オレは術の成功を確信、思わずほくそ笑む。
そしてオレは本能の命じるまま、床にたたきつけた魔法の術式を作動させる。
すると・・・。

スルッ・・・。

「!?」

スル・・・スル・・・スル・・・ッ。

壁や床、天井からそれらとまったく同じ色をした触手が生えてきた。
それも1本2本だけではない。
数え切れないほどの触手がまるで植物のように生えてきたのだ!

「きっ・・・キャアァァアアアァッ!?」

そこかしこで起こる女たちの悲鳴。
失礼な。おまえらも魔物なんだから、そんなに驚かなくてもいいだろ!?
クラーケンとかローパーとか、触手を持つヤツがいるんだから!
オレは憮然としながら触手たちをどんどん増やしていく。
オレが今やってるのは、テスの身体をいじくるために手を突っ込んでいたものと同じものだ。
ただ今回はそれをH目的で、この牢獄全域に範囲を広げている。
そう・・・。オレはここにいる女どもを、一度に全員相手しようとしているのだ!
1人1人相手にしてたら身が持たないので、それならいっそ全員まとめて相手にしてやろうと言うわけだ。
・・・とは言え、実は結構苦しい状況にある。
魔力を広範囲に放出しただけでも重労働なのに、そこからさらに触手を生やして操作しようってんだから当然かもしれないけど。
ああ、人間って欲のためならどんなバカなことでも可能としてしまうのね・・・!
オレはこの時、生き物の神秘を実感せずにはいられなかった。

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