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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 171

何で来るなと言われておきながら、突っ込んで来るんだよ!?
ミミ!オリオール!ラムレーネ!狭霧!

「ぐっ・・・!?」
「がはっ・・・!」

毒の効果が回ってきたのか、追い打ちをかけたミミと剣を突き立てた狭霧が苦悶の表情を浮かべる。
バカ野郎!だから来るなって言ったんだろーがっ!
しかしそんな思いも言葉にならず、ただ血反吐を吐きながらにらみつけることしかできない。

「オリオールっ!ちょっと急いでこっちに来てっ!
 一か八か、ご主人様の毒を解毒してみるっ!」

オレを介抱するラムレーネと先制攻撃をしたオリオールはまだ余裕があるのか、あわてて毒ガスの解毒に入る。
そうか、確かラムレーネは・・・。
でも、なんでオリオールは平気なんだ・・・?
オレの疑問をよそに、ラムレーネは呼吸を整え、解毒の準備に入った。

「んっ・・・!」

体内を駆け巡る毒から生まれた免疫からありったけの種類のワクチンを生成する。
いつもは毒しか生成したことのないラムレーネにとって解毒は骨の折れる作業だったが、何とか必要量分の生成に成功した。
そしてそのまま全身から解毒の霧を噴出させる。

ブシュー・・・。

霧はオレの毒ガスを中和し、無効化していく。
・・・ってバカ野郎ッ!そんな雑なやり方したら・・・!
その先の展開を読んだオレはすばやくオリオールに怒鳴りつける。

「オリオールッ!武器を早くオレによこ・・・っ!?」
「ご、ご主人様ッ!?」

皆まで言う前に、オレの口から大量の血があふれ出る。
当然、オリオールはオレの言葉の意味を理解するより先に介抱することに集中する。

(バ・・・カ!そんなことしてる場合か!?
 早くしないとヤツがッ・・・!)

だが回復しきっていない身体が、しゃべることを許さない。
それなら・・・!
オレは血反吐を吐きながら使えそうな武器を探す。
そして腰に下げられたナイフに目をつけると、有無を言わずにナイフを抜き取り、自分の血を吹きかける。

「ご、ご主人様!?ダメです!今、ご無理をしては・・・!」

オリオールが止めるのもかまわず、オレは血まみれのナイフに渾身の力を込めてヤツに向かって投げつけた。
ちょうどソイツは、ラムレーネの解毒の霧で身体お自由が戻ったところだったらしい。

「グオオォォオオッ!!」

トス・・・ッ、

オルゾスがしぶとく立ち上がろうとしたところに、オレの投げつけたナイフが吸い込まれるようにヤツの胸に突き刺さった。

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