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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 163

やがて崩されたことで起こった土煙が消え、相手の姿があらわになる。

「・・・ッ!オマエ・・・サルモネラ!?」

それは忘れもしない顔。
実の姉にモルモットとして捧げられた哀れなドワーフのサルモネラだった。

「・・・ッ!?」

しかし、サルモネラはいきなり名前を呼ばれてビックリしたらしい。
驚いたサルモネラは、反射的につばぜり合いの状態からムリヤリオレをフッ飛ばしてくれやがった。

「うおっ!?」
「お兄ちゃんッ!?」

吹き飛ばされたオレをテスが受け止める。
1回Hしただけだというのに、見事なまでのサポートだった。
味方に攻撃されたオレは気を引き締めつつ、サルモネラの様子をうかがう。

「・・・。・・・ッ!?(ご、ご主人様っ!?)」

ようやく気がついたようだ。
驚いたサルモネラは慌ててこちらに駆け寄ろうとする。

(・・・フッ飛ばす前に気づけよ。
 とにかくこれで一件落着だな。
 後でオルゾスあたりから事の次第を説明してもらおう・・・)

オレは全身の緊張を少しずつ解きながらそんなことを思った。
だがオレは知らなかったのだ。
自分が暴走していたこと。そして彼女たちの性格のこと。
そして何より。今のオレは彼女たちの敵になってしまっていたということに!

ビュッ!

「!!」

オレの緊張が緩んだ一瞬のスキを突いて、サルモネラが開けた穴から黒い何かが飛び出した。
そして間合いをつめると同時に鋭い太刀筋がオレの頭上目がけて襲い掛かってきた!

「ふわっ!?」
「!?」

パンッ!

オレはとっさにそれを両手で挟みこみ、それを受け止める。
いわゆる真剣白刃取りと言うヤツだ。
・・・つーか油断していたところをいきなり攻撃されたんでとっさに受け止めただけなんだが。

(あ、危ねー・・・!あやうく一刀両断されるトコ・・・!)

オレは内心で冷や汗をダラダラと流しながら、おそらく一生秘密にするであろう偶然に、心の底から感謝する。

(誰だ!?いきなり相手も確認しないで斬りつけた大バカヤローは!?
 ベッドの上でたっぷりと後悔させてやる!)

そう思い、受け止めた剣からその持ち主に視線を向けると、そこにいたのは・・・。

「お、オルゾス!?」
「ラグ!?」

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