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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 162

だがいつまでもこうしてはいられない。
いいかげんこの石の林から脱出しなくてはならない。
オレはテスを思う存分味わいたいのをガマンして、テスの膣内から剛直を抜き出した。

ッポン!

「ンおあっ!?」

ワインからコルク栓を抜いたような音がする。
これだけでも彼女が名器の持ち主であることがよくわかる。
・・・もうちょっと楽しんでもよかったか?
オレは内心後悔しつつ、テスに声をかける。

「ハア・・・ハア・・・。お、落ち着いたか?」
「あ、ああ・・・。すまない、お兄ちゃん。
 久しぶりに抱いてもらったものだから、身体の制御が利かなくて・・・」

・・・やっぱりコイツ、前の主人と肉体関係があったか。
様子から察するに恋人みたいな関係だったのだろう。
オレはコイツの前の主人にちょっと嫉妬を覚えた。

「えらく派手にイキまくってたけど、大丈夫か?」
「あ、ああ。大丈夫だ。お兄ちゃんのマスター登録も完了している」

テスはオレのセリフに少々頬を染めながらも、自分の無事と当初の目的の達成を教えてくれた。
ならば次はここからの脱出だ。
いつの間にこんな狭いところに閉じ込められたのか知らないが、早くミミたちと合流しなくては。
捕まえたトルナたちのことも気になるしな。

「じゃあ、早速だがこの石の林を何とかしてくれ。
 このままじゃ身動きが取れん」
「ああ、まかせ・・・」

てくれ、とテスが言おうとしたその時だった。

ドガンッ!

「「ッ!?」」

突如林の向こう側からものすごい音が響いてきた。
オレとテスは反射的に戦闘体勢をとる。
お互いほとんど全裸に近い格好で、はたから見るとかなりマヌケな様子であったが。

ドカンッ!バカンッ!ドカンッ!

時間の経過とともに音は大きくなり、その間隔も短くなっていく。
オレは最悪の事態を想定してテスに声をかける。

「テス。やれるか?」
「・・・正直ちょっとツラいな。
 お兄ちゃんに抱かれたばかりで、腰に力が入らん。
 サポートくらいならできると思うが」
「十分だ。敵がここの壁を壊したら一斉攻撃を仕掛けるぞ?」
「了解した」

それきりオレとテスは言葉を交わすことなく、こちらに近づいてくる不審な音に耳を傾けていた。
そしてついにオレたちを閉じ込める石の林の壁にヒビが入った――!
ガラガラと音を立てて崩れていく石の塊。
そしてそこから人影らしきものが見えた瞬間、オレとテスはほぼ同時に動いていた。
テスが撃ち出した石の槍が人影目がけて襲いかかる。
しかし人影に突き刺さる前に甲高い金属音がして石の槍をへし折った。
こちらもアレで仕留められるとは思っていない。
本命であるオレが渾身の力を込めて手刀を振り下ろした!

ガキィッ!

しかしオレの渾身の一撃も、やすやすと相手に止められる。
オレは内心の動揺を隠しつつも舌打ちした。

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