モンスターハーレム 149
(・・・そうだ。どうせ死にたいって言ってることだし、お望みどおりに殺してやろう。
死ぬ寸前だからこそ味わえる快感をコイツの隅々に叩き込んで何度も何度も殺してやろう。
コイツを痛みで感じるマゾヒストに変えてやるっ!)
次の瞬間、口・胸・秘裂の3点攻めを行っていたオレの両手に力がこもった。
胸は痛いくらいに握りしめられ、秘裂で抜き差しする指が荒々しい動きに変わる。
突然の変化にテスはその衝撃に悲鳴を上げた。
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「み、みんな〜・・・。大丈夫〜?」
オレがテスを快感で殺してやろうとしていたその頃。
テスの巻き添えを食らったアンジェラがみんなの無事を確認するべく声を上げていた。
オレより早く攻撃の回避に動いていたとは言え、無限とも思える石の槍の嵐から逃れることはできず。
特に前衛は石の槍が四肢スレスレに通っているせいで身動きできない状況だった。
「こ、こっちは無事だ。狭霧たちはどうだ?」
「と、とっさに結界を張ったからこっちも何とか・・・」
「ちょ、ちょっとサルモネラ!
アンタの怪力でこれ何とかできない?!」
「・・・・・・!
(す、すぐには無理です!
いくら私でもこんな硬いのを、ほとんど身動きできない状態じゃ・・・!)」
「私のほうも無理だ。初歩の魔法は使えるが、こんな大きなものを、おまえたちだけ外して破壊するような芸当はとてもできん」
「ちょ、ちょっと待ってよ!
わ・・・私、ただでさえすごい体勢になってんのよ!?
長時間放置されたら、身体がどうにかなっちゃうわよっ!?」
「やかましいっ!こっちだって似たようなモンだ、文句言うなっ!」
石の槍で隔離された空間に、オルゾスたちの声だけが響く。
ちなみに彼女らがどんな体勢でいるかは、想像にお任せしよう。
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アクロバティックな体勢で狭霧たちが悶えていたその頃。
唯一、その被害を避けられたミミのほうで彼女らの救世主となりえる人物らが目覚めようとしていた。
「う・・・ん・・・?」
目覚めたのはサルスベリ。
まだ成長した自分の身体に慣れていないのか、それともうまく力が入らないのか。
目覚めた彼女は起き上がろうとするも力なくその場に倒れる。
「だ、大丈夫ですかっ!?しっかりしてくださいっ!」