モンスターハーレム 110
そのため彼女は、サイクロプス娘トルナの様子よりも違うことに気がついた。
「貴様・・・なんでトルナの名前を知っている・・・!?」
「そのサイクロプス娘の名前を知っていることが不思議か?リーリ」
「!?」
教えてもいない自分の名前を呼ばれてその身を硬直させる悪魔っ娘リーリ。
「別に驚くことじゃない。
ただこいつらに教えてもらっただけだ」
「ひぃおぉあっ!?」
オレの強烈な一撃を受け、肉棒を収めるサキュバス娘、アガサは悲鳴を上げてその身体を震わせる。
どうやらまたイッたようだ。
膣壁がキュンキュンと蠕動してオレの精液を搾り取ろうとする。
「おおっ?相変わらずいい締りだな、アガサ」
「あ・・・はぁっ♪お褒めいただき・・・アガサはうれしいですぅ・・・♪」
「アガサばっかズルいぃ・・・。
ラグさまぁ・・・あたしにも挿れてくださいぃ・・・」
「ダメぇっ!今度は私をかわいがってもらうのぉっ!」
アガサのイキっぷりに欲情した悪魔っ娘のシェーシャ、スフィンクス娘のレナスの2人が尻を振って必死にアピールする。
「シェーシャ、アガサ、レナス!
何をやっている!そいつは禁忌の者!
触れることはおろか、視界に入れることすら汚らわしい存在なんだぞ!?」
「ムダだよ、リーリ。こいつらは認めちまったんだ。
自分が子供を産むに足る、強いオスなんだって。
オマエだってホントはわかっているんだろ?」
オレの発言に、まだ理性を残している3人は羞恥や怒りで顔を赤く染めた。
――――力を正義とする魔物にとって、強い存在は憧れ・好意の対象となりやすい。
味方につければ自分たちを守る盾となり、その子供を宿せば一族のさらなる繁栄を約束されるからだ。
しかし魔王が人間に敗れて以来、彼女らは強いオスに助けてもらうことも、その子供をなすこともできなくなった。
もちろん彼女らがオレを嫌っていたのはうそ偽りない真実。
だが長い間女を眠らせていた彼女たちの本能が、オレを憎む思いを上回りつつある。
魔物の女たちが何かとオレを助けてくれるのはそういうわけなのだ。
「ふっ・・・ふざけるな!
この私がオマエを認めるなど・・・!」
「・・・ん。まぁ、そうしてもらったほうがオレも助かる」
「・・・何だと?」
なおもオレに噛み付こうとするリーリに、オレはアガサの胎内から剛直を引き抜き、彼女の元へと歩み寄る。
「先に教えておいてやる。
オレがオマエたちを抱くのは、ただの八つ当たりだ」