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モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 105

そして駆け抜けたオルゾスは、壁を蹴って反転してまた突撃。
スピンしながら降って来たスフィンクスを再び角で引っ掛けて弾き飛ばした。
さらに強烈なスピンがかかったスフィンクスは天井に激突!
オレの眼前に降って来た。
意識を失ったらしく、スフィンクスは人の姿にもどっていく。
ん?よく見ると、前集団は人間の女の子とにらみ合いをしているが、後集団からはぽつぽつと逃走者が出始めているようだ。
 
 
 
 
娘が何体かの魔物とにらみ合っている。
魔物たちは封身開放を始める者、そのまま対峙する者、それら七体ほど。
封身開放した二体は、変な猿のような姿になった。そして変化を終えた彼らは、異様なすばやさで周囲を跳ね回り、娘に接近しだした。
娘は透き通る声で叫んだ。
「発条猿か!!」
天井を蹴り、壁に跳ね、地を走り、取り囲むような動きで次第に接近してくる。猿に似ているが猿どころの速さではない。
まるで機関銃弾が連射されてそれぞれが跳弾となって跳ねるかのようだ。
シュビャッ!
「ぬっ!」
神速で繰り出される爪の一撃を、刀を構えたままわずかに身をそらしてかわす。
シャビャッ!
キーン!
次の一撃は刀で弾いた。爪はまるで鉄のようで、斬りつけて斬り飛ばせるようなものではなさそうだ。
さらにもう一撃が来るのを刀で弾く。
 
 
 
 
「スプリング・モンキーか!!」
娘と戦う魔物を見たオレは叫んだ。あの人間の娘、奴らに負けない運動能力の持ち主のようだ。
周りを見ると、後集団はすでに逃げ散ったらしく、もう誰もいない。
オルゾスはというと、封身開放してない五体へと突撃している。
「おお、ミミ、無事だったか!」
「はい、ラグさま!」
ミミはオレに抱きついてきた。かなり嬉しそうだ。
「おお、よしよし。」
そして向こうでは、
「ぎゃっ!!」
オルゾスの突進から逃げ遅れた一人が角を深々と胸に刺されていた。あれは助かるまい。
曲刀を手にした二体がオルゾスに斬りつけるが、頑丈な体でもって防いでいた。
「よし、オレは残りを始末してくる。お前はここにいろ!」
「はい!」
オレは叫ぶと、残る四体目掛けて突進する。剣を持つ者、剣と盾を持つ者がいる。
右手の一撃は持っていた盾で防がれる。
そこへ左手の剣で斬りつけるが、剣で防がれる。さらに二合打ち合ったところで、オレは彼女の首を刎ねた。
これで怖気づいたのだろう、残りは逃げ出していった。
 
 
 
 
シュビャビャン!
バシュッ!
キン!
娘はスプリング・モンキーの神速の攻撃を刀で防いでいる。一対ニの戦いであるにもかかわらず、猿たちの高速攻撃をよくしのいでいる。
しかしこのままではジリ貧だろう。スプリング・モンキーは上から下から、横から背後から、ところかまわず硬い爪で引っかいてくるのだ。

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