PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 102
 104
の最後へ

モンスターハーレム 104

あのデビルも頭を強打して動かなくなり、人間の姿に戻っていく。
「上手いぞオルゾス!」
オレは嬉しくて叫んだ。
敵の中に次第に動揺が広がっていく。当然だろう。デュラハンなどの強力な奴でも倒されてゆくのだ。
そしてオレはあちこち傷はあるがまだ存分に暴れられるときている。
「っとと!」
そこにまたスフィンクスがつっかかってくる。さっきのグリフォンよりも動きがよい。
オレの攻撃も空振りになる。うまくタップを踏むように、前足の爪で襲ってきたり、後ろに下がったりしている。
そこに横からオルゾスが突進してきた。
どどどど・・ブザッ!
スフィンクスは仰け反ってかわそうとしたが、オルゾスの尻尾に腹を斬られた。
「ウゴオオ!」
その瞬間を狙って、オレはスフィンクスの腹目掛けて斬りかかる。
「うりゃあ!」
ブザッ!
一本の横線が入っていたところに、二本の縦線が入り、線からはどくどくと血が流れ出した。
 
 
 
 
「なるほど・・・上手い手助けの仕方だな。」
娘はオルゾスの動きを見て感心していた。
「おい貴様!見たところ人間のようだが、何者だ!」
!!!
しまった!気づかれたか!
娘に向けて、前集団のうち三体ほどが振り返っていた。
「なぜ人間がここにいる!何をしにきた?!」
完全に敵対的な雰囲気が漂っている。
「武者修行だ。ここは今も魔物が棲息していると聞いたので来てみれば、これだけ大掛かりな戦い。我が修行には丁度よさそうだ!ゆくぞ!」
娘は日本刀を抜くと、挑みかかっていった。
 
 
 
 
スフィンクスは腹に傷を負って呻いている・・・・あれは何だ?前集団の背後で何か騒ぎが起きている。
殺気立って、今にも殺し合いを始めそうな様子だ。
あれは・・・・誰だ?魔物・・・じゃないな。人間か・・・・・・。
どうしてわかるかって?『人化の法』で人の姿に閉じ込められた者と人間とでは微妙に雰囲気が違うといえばいいのかな。
細かく説明できないんだがとにかくそういうこった。
「さて、そろそろ止めを刺してやるぜ!」
オレは目の前で血を流すスフィンクスに言い放った。
「どおおお!」
一気に突進して、上段から切り伏せようとする。
「ぐっ!!」
大蛇に左足を噛まれた痛みが出てきた。そろそろ毒が回ってきたのかもしれない。
跳躍しようとするが、左足が痛くて思うように飛び上がれない。それでもとにかくスフィンクスを倒すべく、全力で剣を振り下ろす。
「おのれっ!」
スフィンクスはもう少しと言うところで飛び退いた。
「畜生!」
追いかける形でもう一閃!
だが、左肩をわずかに斬っただけだ。
そこにオルゾスが横から突進する。
角を振りたて、全力突撃!
「がああ!」
スフィンクスを角に引っ掛けて、スピンさせながら放り上げた。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す