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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 7

「お!雄介か」
コウタは俺に気付き、声をかけるが顔は動かさない。
なんだろうと、覗き込むと先程の着物の美女が中心にいた。
「あの人―――」
「知らないのか。今日から研修生としてやってくる雪村白那さんだぜ」
「研修生?!」
雄介は思わず声をあげる。
明らかに色気がありすぎて他の人に言っても信じられないだろう。
雄介自身、聞かされてもまだ信じきれてない。
驚く雄介にコウタは口元にいやらしい笑みを浮かべた。
「おう!しかも白那さんだけじゃないぜ。他に四人もいる」
「四人も!? え、普通一校に一人じゃない?」
「いいじゃねぇか。全員すっげぇ美人なんだ」
コウタはニヒヒと笑う。
呆然とする雄介の後ろ側で更なる歓声が上がった。
振り向くと、そこには新しい登校バスが校舎の門の前に止まっており、そこから一人の美女が下りてくる所だった。
ゴージャスな巻き毛の金髪を靡かせ、西洋系の抜群のスタイルが服の上からもわかる。しかも目に毒な真っ赤な女性スーツ。オーダーメイドだと一発でわかる豪華なものだ。
カラーコンタクトなのか、生まれつきなのか朱色の瞳が辺りに集まってくる生徒たちを見回していた。
その瞳と目が合う。
「ハァ〜イ。ユウスケ」
彼女は手を上げて優しく微笑む。
その瞬間、周りにいた男子生徒の弾丸のような嫉妬の視線にさらされるが、それ以上に気になることがある。
「な、なんでボクの名前を知ってるの?」
「知るか」
コウタは少しムスッとした顔でそっぽを向く中、金髪の外国女教師はゆっくりと人ごみを連れて僕の方へと歩いてくる。
それに比例するようにボクに突き刺さる嫉妬の弾丸。
「ヤバい―――ボクの学園生活に暗雲が・・・・!」

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