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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 1

淫魔界。
遥か昔、魔界や神界と同じ創世記から始まる歴史あるこの世界は今滅びに向っていた。


淫魔界にある淫魔都市セルティの中心に聳え立つ巨塔≪白妖塔≫
その最上階の一室。
大きく開けた真っ白い部屋の中央に木製の巨大なテーブルが置かれ、五人の淫靡な妖女が椅子に座る。
「困ったわね」
そう呟いたのは、淫魔の蟲女王フェティリエ。
妖精のように銀色の六枚の羽を持っているが、その透き通る薄い布に包まれた肢体は妖精というにはあまりにも艶めかしく、砲弾のように突きつける巨乳、魅力的な腰のくびり、むっちりした尻。
まさに男の欲情を掻きたてる魅力的な媚肉だった。
そして、フェティリエの呟きに答えたのは、淫エルフ族の女族長アルエ。
フェティリエに劣らない魅力的な褐色のスタイルを持ち、勝気な瞳が宙を見る。
「この淫魔界に男が生まれなくなってから十数年。最近では餓死者も出てくるほどだ。困ったなどで済ませる問題でもない」
「ううっ、アルエ。睨みつけるのはやめてくれない?」
「・・・・・・睨んでなどいない」
二人の会話を聞きながら、他の淫魔界を統率する四人の美女も言葉を交わす。

「しかし、淫魔界に男が生まれなくなったのは問題だが、その問題はどうやって解消できる?もはや最後の男も枯れ果てたわ」
意見を出したのは淫鬼族の女党首・朱音。
黒い桜の模様した着物を纏った姿は、魅力的な和服美人である。
その頭から伸びる二本の角は、自然の結晶を思わせる透明な輝きを纏っている。
「そうよねぇ・・・・・まったく困ったわ」
頬に手を添え、どこか楽しげに答えたのは、黒き翼を持った淫魔貴族のモリガナ。
赤いドレスの刻まれた胸の深さは妖艶な肢体からあふれ出すフェロモンを漂わせる。
「・・・・あんたの仕業だろうが」
睨みつけるアルエの視線に、モリガナは、男なら一発で衝天しそうな笑みで。
「淫魔なら男がいたら搾り取る。それって常識でしょ?」
「非常事態だ。男は大事に使うべきだ」
「ふふふ、男を大事に使う?・・・・・敵部族の男たちを捕まえたら全員で搾り取り三日も生かせない勇猛果敢で淫乱の淫エルフの族長とは思えない言葉ね」
「なんだと!?」
ダンッとテーブルを叩くアルエの拳。更に顔を紅潮させて口を開こうとしたアルエだが、残った一人の静かな、そして気高い声に留まる。
「やめなさい。アルエ。今はそんなことをする意味がないわ。それより私たちがこれからしなければならないのは、どこから男を調達するべきかの問題よ」
銀色の髪を靡かせる美女・淫魔界を作った淫女神ディアナに、他の五人は様々な意見を飛び交わせる。
「他に・・・・・もしかしたら男がいるのかもしれない。探し出せば・・・・・」
「それは無駄よ。もう私たち淫エルフ族があらゆる場所を精霊に探させた。たしかお前らの種族に男にも女にも変化できる種族がいなかったか。そいつらを種馬にすれば・・・・・・・」

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