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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 54

人間とはつくづく自分の生まれ育った地域の常識でしか物事を見られないのだなぁ、と心のどこかで他人事のように感じながら雄介は3姉妹にたずねた。
「は、母の骨って・・・あなたたちのお母さんのでしょ?
 お墓に埋めたりしないでいいんですか?」
「オハカ?オハカとは何だ?
 おまえたち人間は、死んだものを祭る習慣はないのか?」
「え?あ、ありますよ。あるからこそ、お墓に埋める風習があるんじゃないですか。
 っていうか、もしかしてお墓が何なのか、わからないんですか?」
その言葉に全員そろって首を縦に振る3姉妹。
まずはここから脱出するしない以前に、彼女たちとお互いを分かり合う必要がありそうだ。
雄介は先の見えない展開の数々に、思わずため息をついた。
とにかく、こーゆーときはむやみに相手の発言を否定してはならない。
相手の価値観を肯定しつつ、自分の意見を受け入れてもらう余地を作ることが肝要だ。
肝要なのだが・・・。

「んもー!これ、脱がすのわかんないー!面倒だから切っちゃうからねー!?」
「ちょっ!?」

姉と大事な客との会話を完全無視し、ズボンと格闘していたルーラットがキレた。
雄介が止めるより先に切り裂かれるズボン。
哀れ、少年は局部丸出しの恥ずかしい恰好にされてしまった。
あまりの羞恥心から、反射的に局部を隠そうとする雄介。
しかし相手は淫獣人。
人間とは全く違う価値観を持ち、人間とは比べ物にならない身体能力を持つ彼女たちを止めることなど、かなわぬ夢でしかない。
雄介の息子は3姉妹の末妹、ルーラットの手中に収められることとなった。文字通りに。

「ちょ、ちょっ、えと、その、その手を止めてっ・・・!?」
「えー?なんでー?オスってこーするとうれしーって聞いてたよー?
 あ、どんどんおっきくなってきたー♪」

おもちゃをもてあそぶ幼児のごとく、雄介のイチモツをいじくるルーラット。
これが淫獣人の実力なのか、それとも淫魔界の住人としての実力なのか。
彼の肉棒をあっという間に剛直へと仕立て上げ、さらにその先へとそのボルテージを上げていく。
もう出るっ・・・!
雄介が達しようとしたその時。

ゴンッ!×2

「ルーラット!私が話をしている最中にナニをやっている!?」
「・・・スキあらば、すぐ抜け駆けする。
 ・・・ホント、油断もスキもあったもんじゃない」

長女エトと次女レムがすんでのところで止めてくれた。
でも雄介は思う。

(と、止めるならもっと早くに止めてっ・・・!
 こんなところで止められたら、逆に生殺しだよっ・・・!)

抗議したいところだが、したら余計に面倒な状況になりそうなので、断腸の思いで目する雄介だった。


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