PiPi's World 投稿小説

淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 48
 50
の最後へ

淫魔界にようこそ 50

あの時、彼女らは淫エルフの中で雌雄どちらにもなれる種族をすでに使い潰してしまったと言っていたが・・・。
実際に潰された一族はここだけではない。
ここ数年、男のいる種族や雌雄同体の種族など、オスの生殖機能を持った一族はことごとく滅ぼされている。
彼女ら淫獣人族もそんな種族の1つだ。

「もちろん我々も大事な男を奪われまいと必死に戦った。
 一族の誇りをかけて、ね。そしてその結果がこれだ」
「・・・・・・」

その十字架の下に眠るのは大ネエの大事な人だったのだろうか。
その手つきは優しく、何かをいたわるかのようだった。
その様子に雄介は何も言えずに彼女を見続けていた。

「残る淫獣人族ももはや我々だけとなり。
 魔法も扱えぬ我々はもはや滅びるだけかと思っていた矢先・・・君が現れた。
 君は我々にとって、いや、この世界にとって大事な存在なのだよ」

その言葉に雄介は全てを理解した。学校での教育実習生たちの反応。
白那の『旦那様』発言。気丈なレイナの異様な変貌ぶり。
全てのピースが大ネエの言葉で1つにつながっていった。
彼女らは自分を食糧か子作りの道具としてこの世界につれてきたのだ。
ちょうど目の前にいる3人の少女たちと同じように。
愕然とする雄介に対し、大ネエは十字架から手を離して雄介のほうに向き直る。

「察しのとおり、我々は一族の子供を仕込んでもらうために君をさらってきた。
 もはや一族を存続させるには君の力を借りるより、他ないのだ。
 頼む、少年。突然のことですまないとは思うが、どうか我々に子種を授けてくれないか?」
「えっ・・・!?え、ええっ!?」
その言葉に雄介は大いにあせる。
当然だ。結婚はおろか自立も怪しい学生の身分でいきなり見ず知らずの女性を抱き、挙句その子供を作れだなんてできるわけがない。
そんなのはご都合主義のマンガの話だ。

「むむ無理ですっ!ぼ、ぼくはまだ学生なんですよっ!?
 そ、それに初対面のあなたたちと子供を作れだなんて、いきなり言われてもっ・・・!」
「・・・ガクセイ?」

雄介は大パニックになって申し出を断る。
しかし義務教育なんてない彼女らにはそんなこと言われても、何のことかわからない。

「落ち着け。ガクセイとは何なのか知らないが、君は何の心配もしなくていい。
 ただ我々に君の精液を提供してくれるだけでいい。
 その代償として我々は君に最高の快楽と待遇を用意しよう」
「むむ無理ですって!大体、ぼくにそんなことできるわけがないでしょうっ!?」
「いや、そんなことはない。君はあの淫魔たちに選ばれた人間だ。
 ただの人間を連中がここに連れてくるはずがない」
「・・・っ、」

その言葉に雄介は思わず言葉に詰まる。
今朝、自室で自慰行為で大量の精を抜いたことを思い出したのだ。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す