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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 51

正直、こんな美人のお姉さんたちを相手にできるのはものすごくうれしい。
しかし今まで身に着けたモラルと常識がかたくなにその誘惑を拒否しろと命令し続けていた。
淫獣人と雄介の不毛なやり取りはその後、約5分ほど続いた。

「・・・仕方ない」
「わかってくれたんですか!?」
「・・・ああ。これ以上話していても埒が明かない。
 時間もそうないことだしな」
「それじゃあ・・・!」
「こうなったら強引にでも君の子種をもらう。
 できれば穏便に話を進めたかったが・・・仕方あるまい」
「へ?ちょ、ちょっと・・・うわあぁあぁぁッ!?」

雄介は忘れていた。ここは自分のいた世界とは違う世界。
何より教育実習生に扮していた白那たちも自分の理解の範疇外にいた存在であったことを。
哀れ雄介は3姉妹に押し倒され、すでに2度も奪われたその貞操を再び奪われようとしていた。

――――

その頃。淫獣人3姉妹にまんまと出し抜かれた白那とレイナは淫魔族の村に来ていた。
来た目的はもちろん、奪われた雄介の奪還のための準備である。
人間界に行ってからいろいろフラストレーションのたまっていた2人は修羅のごとき形相で黙々と支度をしている。
何しろ当初はすぐに雄介を女王の下に送り届け、その褒美として雄介の護衛としてたっぷりおこぼれにあずかるはずだったのだ。
それが変な邪魔が入ったせいで辺境に転送され、仲間とはぐれ、挙句の果てには大事な雄介を奪われた。
雄介から貴重な精液をもらえた幸運に恵まれた直後だけに、その反動はすさまじい。
2人はこの村を取り仕切る長老に有無を言わせぬ迫力で直談判し、村の装備を借り受けたのである。

「許さん・・・!許さんぞ、あの汚らわしい獣たちめ・・・!」
「私の大事なだんな様に手を出した罪、その身をもってたっぷりと思い知らせてやりましょう・・・!」

武装したレイナは軽装備の鎧にランス、白那はゆったりとした着物で武器はない。
しかし2人とも共通して腕輪やペンダント、指輪などのアクセサリーを身につけている。
この非常事態におしゃれなんかするわけないから、おそらく魔力の増幅や武器の代わりとかそういった効果があるのだろう。
ちなみに淫獣族の森に行くのは2人だけだ。
部族の中でもそれなりの地位にいる2人にとって、辺境の兵士など足手まといにしかならない。
何より、今にも怒りが爆発しそうな今の状況で、兵士たちを生きて帰す自信がなかった。

「白那、準備できたか!?」
「もちろんです!さあ、行きましょう!」

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