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淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫魔界にようこそ 46

しかしその展開をすでに予測していた淫獣人は、ひょいと雄介を背後に放り捨てる。
突然の暴挙に、2人の淫魔の注意が逸れる。その瞬間!

「バーカ」
「ッ!しまっ・・・!?」

雄介に気をとられたスキに、名も知れぬ淫獣人は無数のナイフを投げつける。
後手に回ったレイナはあわててナイフを迎撃して防御する。
それはよく見るとナイフではない。爪だ。
あの淫獣人はあの一瞬に、自分の爪をナイフ代わりにして投げつけたのだ。
しかもすぐに再生して投げつけられるのか、確実に10本以上はある。
その結果、レイナの突進は止められ、白那の放った氷の手裏剣もことごとく弾かれた。
攻撃の失敗を悟った白那はレイナに後を任せ、自分は雄介の奪還に向かう。
救出ではなく奪還なのは、連中がすぐに救出できるはずだからだ。
案の定、銀色狼に乗った小ネエが落下する雄介の救出に入る。
白那も急ぐが、やはりこの森をテリトリーとする連中が相手では分が悪い。
雄介はアッサリ小ネエに助けられることとなった。
そしてそのまま淫獣に乗ったまま走り去る小ネエ。
大ネエも手裏剣を投げつけた淫獣人も、いつの間にか姿を消している。
残されたのは巨大な1匹の淫獣のみ。

「お・・・おのれエエェェエエェッ!!」

淫魔界の森に、まんまとしてやられたレイナの怒りと無念の叫びがこだました。


――――

一方。まんまと雄介を奪った淫獣人3姉妹は、計画通り事前に決めた待ち合わせ場所で落ち合っていた。

「・・・ふう。何とかうまく行ってくれたか」
「でも、油断はできない。アイツら、たぶんすぐに追ってくる」
「もう、小ネエは心配性だな〜。
 いくら連中が強くたって、大ネエの淫獣相手にすぐには追ってこられないって。
 それより早く村に帰ろ!?
 早くこの子とHしてみた〜い!」
「そうだな。もはや我々に戻る道などありはしないのだから」

そして3人はすぐに雄介を連れて村へと帰還した。
淫魔と対立する淫獣人の村。雄介がそこで目を覚ますとき、この世界の過酷な現実と向き合うことになるのである―――。

――――

「ん・・・んんっ!?」
「あはッ♪起きた?」

それから30分後。雄介は下半身の変な刺激に反応して目が覚めた。
どうやら自分はインディアンの居住区にあるようなテントの中にいるらしい。
ぼやけた視界がクリアになると、そこには自分にまたがって腰を振っている全裸の淫獣人の姿が。

「・・・・・・」

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