淫魔界にようこそ 41
雄介は暴走したレイナの攻めを受けていながら、命に別状がなかった。
ただ気絶しただけのようだ。
ほんのちょっと前に白那からさんざん搾られたばかりだというのに、恐るべき精力だった。
(テクニックも何もなく、精力だけで私を満足させるだなんて・・・)
ろくに抵抗しなかったあたり、まだ経験がないか浅いかどちらかなのだろうが、これは驚くべき事実であった。
もしこれで経験を積んだら自分はどうなってしまうのだろうか?
ふとレイナの脳裏にそんな疑問がよぎる。
きっと自分のような下っ端は、雄介の孕み奴隷になってしまうに違いない。
何度も何度もイカされ、精液を上と下から注ぎ込まれ、許しを請うても許されずに犯され続け。
全身を白濁液の水たまりに沈められてしまうのだろう。
いや、この年頃の人間は性欲旺盛というから、きっとそんなものでは済まされまい。
きっと毎日のように犯され、妊娠した腹を膨らませた後も母乳を飲まれながら犯され――。
「・・・ナ・・・、レイ・・・。・・・レイナ!?」
「ハッ!?」
「いつまでボーっとしているつもりですかっ!
そろそろこのコのニオイをかぎつけた大物の淫獣たちが来る頃合。
奴らに見つかる前に運びますよ!?」
「あっ、ああ!」
妄想を中断されたレイナはあわてて、場を取り繕うように返事をすると、雄介を背負って移動を開始した。
背中に当たる肉棒の感触に心をときめかせ、今度は雄介から襲ってくれることを期待しながら。
――――
そしてレイナたちが立ち去った10分後。
そこには白那の言ったとおり、異形の集団が姿を現していた。
無数の触手を生やしたバケモノやヘビのように細長い身体をのたくらせたワームのようなバケモノなど、その種類は多種多様。
だがその大きさは、白那が握りつぶした淫獣とは比べ物にならないくらい大きい。
1番小さなヤツでも人間の大人くらいの大きさである。
大きなものにいたっては、人間数人を平気で丸呑みできそうなヤツまでいる。
そんな醜悪極まりないバケモノの中で、宝石のように光り輝く一角があった。
そこにいたのはケモノミミとシッポを生やした3人の獣娘たち。
2人が地面に這い蹲り、1人が淫獣たちをあやしながらその様子を見守っている。
「・・・どうだ?」
「ん。間違いない。ニンゲン、いた」
「ニオイの濃さからしてそんなに時間、経ってない。
まだ近くにいるはずだよ、大ネエ」
地面に這いつくばっていた2人の答えを聞き、最後の1人がうなずく。
彼女らはこの森に住まう『淫獣人族』。
アマゾネスと同じく、淫魔の女王に従うことなく暮らしている敵対民族の1つだ。