PiPi's World 投稿小説

淫魔界にようこそ
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 1
 3
の最後へ

淫魔界にようこそ 3

「みなさんなら、お分かりですわね。これは皆様が思ってるようにザーメン。しかも一人分です」
精液の匂いに、高揚していた六人は一人という言葉に目をむく。
少なくとも桶に詰まっている精液は、10リットルはあった。
「ば、馬鹿な、人間がこれほどの射精をできるはずがない」
「出来ますのよ・・・アルエ。貴方は人間を馬鹿にしてるから、そう思うの」
モリガナは恍惚しながら、ザーメンの溜まる桶からワイングラスで、精液を注ぐ。
白濁の液体が並々と溜まったグラスを他の六人に見せるように掲げた後、その真紅の唇で口をつけた。
「んぐ、んぐ、濃厚で………くちゅ……くちゅ……美味し………ごくん……ちゅる…」
美味しそうに、時折、真っ赤な舌に乗せたゼリー状のザーメンを見せびらかすモリガナに、残り四人の喉がゴクリとなり、残った精液が溜まる桶へと視線が向けられる。
「ふふふ………欲しい?いいわよ、沢山飲んで、みんなで検査しましょ」
モリガナのメイドたちが残った五人の前にワイングラスを配る。
なみなみと溜まる白濁液から上る特殊な匂いに、精に飢えきった淫魔たちが耐えられるはずもなく、気付いた時には、ディアナを覗く四人は、ワイングラスを傾け、喉元に滑り込むザーメンを味わっていた。
「………はぁはぁはぁ……なんて美味しいザーメンなの………」
「こんな濃厚で味わいのある精液は今までに飲んだことがない。っ!ンク、ゴクッ!!」
陶酔したように精液を啜り飲む美女たちを見回し、そしてディアナ自身、グラスに口をつける。
「………ん……ツブツブして中々イキがいい。何より濃い……」
「………っ。いいでしょう。合格です」
「ありがとうございます。ディアナ様」
「ですが空間の穴を開けるには時間がかかります。それを完了させるまで、それぞれの長が決めた防人を送ることにしましょう」
「まあ、妥当ですわね。ほら、他の人たちのグラスが空になってますわよ」
モリガナの命で再び黒い羽のメイドたちがワイングラスに精液を補充し、六人の淫魔の妖女はグラスを掲げる。
「では・・・何に乾杯しましょうか?」
「人間に。これから私たちの悠久の餌となってくれる人間の男に祝杯を」
ワイングラスが合わさる儚くとも美しい金属音が響きあい、淫魔たちの将来にようやく光が差し込んできた。


こうして人間の彼、秘森雄介は知らぬ間に、淫魔の目標にされてしまった。はじまりはじまり♪

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す